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羽1話 速水チーム プロローグ
「…」
速水朔は目を開けた。
今日は――とても静かだ。
少し目をしばたく。
そっと身を起こすと、めまいもしなかった。
ほっとした。
一昨日、昨日、今日。
やはり良くなっている…。ベッドから降りようとする。
「あ、起きた?具合はどう?」
カーテンの外で声がした。
ノアだ。
「ああ…今何時だ?」
速水は眠そうな声で返事をして、伸びをした。
「午後四時すぎ。…起きる?」
「四時か…。うん」
少し考えて着替える。
ノアに具合は?と聞かれ、もういいかも、と答えた。
「レオンは?」
着替えながら、速水は聞いた。
「なんか急に召集が掛かって、レオンとベスは出て行った。俺は居残り。それでね…ハヤミ。…君に、話があるんだ」
…話?
速水は着替えを終えて、カーテンを開けた。