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色のはなし

エンプティ「ああ、ライア。それにバディ。また会ったね」


ライア「キャア、からっぽのボウヤにまた会っちゃった!今日はサイテイな日だわァ!」


バディ「……そう、あからさまに嫌がるのも、どうかと思うけど。さすがに可哀相だわ」


ライア「アラ、そう?でも、ボウヤの嫌いな嘘じゃないわよ、アタシ、本当にサイテイに嫌いなの。ボウヤの姿を見ることがね!」


エンプティ「ぼくが、全身まっ白だから?」


ライア「そう!よく分かってるじゃない!からっぽにしては、覚えがよくなったわね、ボウヤ!」


エンプティ「ぼくだって、何十回も言われたら覚えるよ」


ライア「それはよかったわね。意外な特技だわ。キャハハ!赤くないボウヤなんか、太陽くらい嫌いだわ!」


エンプティ「ええ、きみ、太陽を見たことがあるの?すごいや」


ライア「ええ!アタシね、太陽は、真っ赤でキレイって、教えてもらったの。でも、本当の太陽って、全然赤くないのよ。真っ白!全然可愛くないの!サイテイ!あの絵描き、嘘つきだったんだわ!」


バディ「へえ、それで少しは自分のことを改める気になったわけ」


エンプティ「バディってば」


ライア「ちょっと、どうしてそうなるのよ。あの絵描きを許さない、って話よ」


バディ「太陽が何色か、なんて、どうでもいい話じゃない。とっとと忘れちゃいなさいよ」


ライア「どうでもいいですって!」


エンプティ「ライア、悲しまないで。この世界は、ぼくみたいにまっ白なんだ。それでもライア、今日まで生きてこられたじゃないか」


ライア「サイテイ!何も知らないくせに!」


バディ「あっ、ちょっと!……帰っちゃったわ。あんなに怒って、どうしたのかしら」


エンプティ「……ごめんね」


バディ「ちょっと、なんであんたが謝るのよ」


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