全ての始まり
どうもラドクリフです。読んでくださっている皆さんありがとうございます。この小説は前作「異世界で軍人やってます」の派生であり、全く違うものに仕上がる予定です。今回は前回のような投げだしがないように頑張っていきます。
カタカタ……
暗い部屋の中でパソコンのキーボードを叩く音が聞こえる。窓にはカーテンがかかっているがその外には深い闇が広がっている。今は、午前2時世の中のほとんどのものが寝静まっている時間である。
俺の名前は東野 誠だ。この部屋……俺の住むアパートの一室の住人だ。俺は、世間から見ればいわゆるニートというやつだ。
ただ、完全に引きこもっているわけじゃない。普通の職業についているわけじゃないが、これでもしっかりとアルバイトととして働いている。まぁこれには深い訳もある、俺は今19歳だが、身寄りはいない。両親は2年前に交通事故で他界し、唯一の親戚だった叔父も昨年不慮の事故で他界した。
親と叔父が残してくれた遺産はかなりの額になった、もちろん親も叔父も俺にはちゃんと働いてしっかりとした社会人になって、結婚して、慎ましくても幸せな人生を送ってもらいたかっただろう。もちろん、俺も2年前にはそんなことを考えていたが、そんな事故が立て続けで起こったことでそんな考えも消し飛んでしまった。正直に言って人生真面目に生きるのが面倒になってしまったのだ。そんなこんなの理由があって今俺はニートをしている。
ただ、そんな俺にも楽しみがあって、歴史と軍事について色々と調べたり考えたりすることだ。元々叔父は、歴史学者で特に中世の外交史や政治史、軍事史が専門だった。その影響もあって俺も自然と歴史や軍事関連が好きになった。
本当なら大学の文学部に入って歴史を学び、叔父の後を継いで歴史学者になりたかった。今でも、その夢には未練がある。ただ、もうそうなる気はないが、今でも趣味として学んではいたりする。
「ファァ……。眠たいなそろそろねむるかな」
さすがに、この時間帯までネットをしているとねむくなる。元々夜に強い方ではないので、結構夜更かしは体にこたえる。明日もバイトがフツーにはいっているし、もう寝た方がいいだろう。
「さてと寝ますか。おやすみさんっ!」
誰もいなくてもおやすみというのがここ2年の習慣だが、やはり寂しく感じてしまう。
そんなことを考えながら、深い眠りに落ちていった。
できるだけ更新速度は善処します。
今後ともよろしくお願いします。