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中②

次の日、リンはいつものように登校するとナオとミヤが話している姿を見つけました。仲直りしたのかと想い安堵したのもつかの間、二人がリンの悪口を言っていたのです。


まぁ、あんなに仲がいい二人ですら悪口を言い合っていたんですから、言われて当たり前かとも思いましたが、会話の内容がミヤが知りえないこづったのでリンにはナオが言ったんだとすぐにわかりました。


リンとナオは小中と同じ学校に通っていました。その頃のリンとナオは仲が良いという訳ではありません。むしろ逆、仲が悪かったです。だってリンはいじめられていたのですから……。


リンは少し高めの独特な声質をしています。まるでアニメキャラクターのようなその声は可愛らしく男子にも人気がありました。ですがその事をクラスの主力グループの子達はよく思っておらず、リンについての陰口を言うようになりました。それもリンがかすかに聞き取れる距離で……。始めのうちは仲良しの子達がカバってくれたり慰めてくれたのですが、やはり主力グループが敵のため、我が身大事さから友達もだんだんと避けるようになりました。そしてリンが一人孤独にいじめに耐える日々がつづいたのです。


リンにとってかなりのトラウマであるそれを、ナオはミヤにはなしその上悪口まで言っていたのでリンはカッとなり、ナオに向かって怒りをぶつけました。突然の事でびっくりしたのかナオは目を見開くと、直ぐに反論を開始しました。


二人の口喧嘩は少しの間つづき、教室内はしんと静まりかえりました。言い争いが収まってきたかとおもわれたその時、リンはトラウマをえぐることをいわれ彼女は泣きながら教室から姿をけしました。


リンが泣いた様子を見たクラスメイトはすぐにリンの名前を呼びながらあとを追っていきます。それからリンが見つかると慰めの言葉と共に状況を聞き出そうと質問を浴びせられました。


クラスの女子はリンのあまり話したがらない様子をみて、仲の良い人に任せて他は一回戻ろうという事になりリンは今のクラスの女子の中で、リーダー的存在にいるナナに話すことになりました。リンは慰められながら、今までの事を話しました。あまりたくさんの人に言いたくなかったのと、ナオやミヤ以外のクラスメイトの中でナナが一番信頼できたからです。


ナナはリンの途切れ途切れの告白を話し終わるその時まで聞いていてくれました。


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