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赤い涙  作者: 神山 備
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あとがき-神の目線になれなくて

 正直「SF」を書かねばならないというプレッシャーの下、始めに設定ありきで書き始めた作品だったので、自分の中でくすぶる物をいっぱい持ったまま時間切れで投稿してしまいました。


なので、落ちて尚悔いなしです。


それで今回、改稿というよりは普段通りに落ちてすぐだというのに書いてみたという感じです。


まず、私の中での一番の不完全燃焼の京介の存在。前バージョンでは樹より機械っぽかったですよね。京介=シスコンの図式は枚数制限で涙を飲んだ部分でしたが、機械より心がないのは、結果オーライかもなとも思っていました。


で、今回重きを置いたところは、机ではなく、(笑:机を吊るとか、伊勢弁独特の言い回しが書きたいと唸りながら書いていたので)昴あるいは京介の家族関係でしたから。それが私の一番得意分野でもありますしね。


あと、どうでもいい小ネタとしては、樹の名前。このジュジュ・樹・セシリア・笹川という名は、私が30年前高校生の時に1本だけ書いたSFの主人公の名前でした。それではジュジュがテレパスで、能力者は知られると抹殺される社会から平安時代に逃げて……って話でした。


ちなみに京介は、クロード・京介・フレデリック・笹川です。未来視点のときはクロード、現在視点の時は京介と書き分けましたが、解かりにくかったでしょうか。


それでも、今回のバージョンで、書きたくて書けなかったことがまだあります。


それは、京介母の事情と本心。昂が京介の心を読むという形で紡がれたために、京介目線でしか書けなかったからです。


京介母、ジュリア・ミランダ・笹川は、親の代からの生粋の科学者ですが、研究重視のために京介・樹を人工母体にゆだねたわけではありません。


そりゃ、今より数段科学が進んだという設定で書いてますけど、人工母体なんてナーバスな装置は一般的に使用されてはおりません、高名な科学者だからって簡単に利用はできないのです。医療機器ですから。


つまり、ジュリアはそれを利用しなければ子供に恵まれない体だったのですよ。そんなこと、息子に言えないでしょ?!


しかも、それを後ろめたく思う彼女は、研究に没頭しているフリをしておりました。特に心臓に欠陥をもって生まれてきた樹の事は、自分のせいだという加害者意識が強く、余計に接することができなくていました。それは、息子の京介からは、ただの育児放棄・愛情欠如にしか見えないんですよね。あやつただでさえ感情に乏しいですから。


未来の世界観がいまいち確立できなさそうですので、未来編はございません。


あしからずご了承ください。




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