第3話
ダニエルと一緒に職員用通路を進む。
「どこに行くんだ?」
「ショップだ。食べ物を持っておかないとな」
遠くからダニエルと同じ格好をしている人が走ってくる。
「おい!銃まだあるか」
ダニエルは「ああ」とだけ言い、先へ進む。
「そのあとはどうするんだ?」
「まあ、しばらくしたら軍が来るだろう。可能なら無線でコンタクトを取ろう」
「そうか、悪いが俺は家族に会うまでは帰れない。」
とあるドアに着く。
真っ白で窓のないドアだ。
「ここから先は一般客のゾーンだ。ゆっくり開けるから、ゾンビがいたらやってくれ」
俺は銃を構え、ドアが開くのを待つ。
ダニエルがドアをゆっくり開ける。
その瞬間、見えたすべてのゾンビがこちらを振り向く。
そしてドアの空いた空間に押し寄せる。
「まずいぞ」
ダニエルはドアを閉める。
腕が1本、その隙間に捻じ込んだ。
その腕に向かってトリガーを引く。
腕が引きちぎられ、ドアが閉まる音とともに、床に落ちた。
俺とダニエルはその場に座り込む。
「ショップは無理だ。危ないものもあるが、押収品に食べ物がある。それにしよう」
その時、すさまじい音がした。
爆発音のようだ。
「なんだ?」
俺とダニエルは同時に言う。
そして音がした方向に向かう。
滑走路の方向だ。
ガラスが張っている通路に出る。
煙を大量に出し、燃えている飛行機が遠くに見える。
「事故か?」
「制御不能の状態で突っ込んできたんだろう」
ダニエルはそう言った後、どこかへ走り出す。
どこ行くんだ。
俺もその後を追う。
「どうしたんだ!?」
「管制が制御してない!まずいことが起きるぞ!」
ガラスから上空を見上げる。
まるでカラスのように、飛行機が円を描きながら回っているように見える。
そういうことか。
他の空港にも行けず、来ない管制からの連絡を待っているのか。
ダニエルは勢いよくドアを開ける。
外だ。
遠くにゾンビが見えるが、こちらに気づいていないようだ。
管制塔に向かう。
ドアを開け、中のゾンビを一掃する。
3体いた。
エレベーターに乗り、管制室で降りる。
動いている死体が6体。
動かない死体が4体いた。
弾丸を発射し、それらの死亡を確認した。
血が機械に付着し、いくつかのガラスが割れる。
ダニエルはヘッドホンを付け、ボタンを押しながらマイクに向かって言う。
「パンデミックだ。この空港は着陸できない。政府情報だと、少なくともドイツ地域は全部だめらしい。ポーランドのジェロナ・グラ空港に行ってくれ。」
何回か繰り返す。
俺はその後ろで遠くを眺めながら聞いていた。
ヘリが1機降りてくるのが見えた。




