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第13話

「それで、俺達は何をすればいい?サミュエル・テックに殴り込みか?」

ソフィアとユリアは親指を立てる。

グッドサインだ。

「なるほど」

「ちょっとまて」

「どうした?ダニエル」

「俺達も行く流れだが、俺達には何も無しか?」

「お前、力を貸してくれるのか?」

「面白そうじゃねえか。それで、どうなんだ」

「ええ、もちろん。交渉は聞くわ」

「よかったな。食い物もらえるぞ」

「そんな食い意地は張ってない」

別にそうゆう奴じゃないのか。

「それで、この子たちはどうしますか?」

「え、置いてくの?」

メアリーがアドルフの裾を引っ張る。

「メアリー、私はあなたが心配なんです。すぐに見える場所に居たいんです」

アドルフはメアリーと同じ高さになるようしゃがみ、メアリーの目を見て言った。

「おい、いいのか。結果として悲惨が待ってるかもしれないんだぞ」

「このまま私が死んで、この子のみが生き残ったら、それこそ悲惨です」

アドルフは立ち上がり、そう言ったダニエルに叫んだ。

「分かった。行こう。ソフィア、お前の武器は?」

ソフィアはシャツをめくり、ジーンズに差してあった拳銃を取り出す。

今は法律で決められた人しか銃を扱えない。

彼女がそうなのかはわからない。


ソフィアはゾンビ相手でも動揺せず、弾丸もほぼ外していなかった。

いるんだそんな奴。


サミュエル・テックの本社だと思われるビルにはそれほどかからずに到着した。

俺は自動ドアに近づく。

だがドアは反応しない。

今度はユリアが近づく。

すると自動ドアは開いた。

これもマイクロチップか。

俺達は中に進む。


フロントには誰もいなかった。

正確には、動かない死体と動く死体のみであった。

奥から何か出てくる。

警備ロボットのようだ。

ドラム缶のような胴体にこちらを向く長い棒がついている。

「隠れろ!」

銃声が鳴る。

俺達はとっさにフロントのカウンターに隠れた。

動いていたゾンビが血を吹いて倒れた。

隠れたとたんに銃声が鳴りやむ。

俺は顔を出し、銃を撃つ。

案外脆いようですぐに壊れた。

「どうやら俺達を拒む奴がいるらしい」

「階段で行きましょう。ついてきて」

無骨な階段を上る。

途中にいるゾンビはソフィアがハンドガンで倒す。


10階。

ソフィアはドアをゆっくり開ける。

その瞬間銃声が鳴り、高い金属音がする。

ソフィアはとっさに体を引っ込める。

「手りゅう弾あるかしら?」

「ない」

「いや待て、アレクセイ。斧とシャベル使えるぞ」

俺は斧を持ち上げる。

ソフィアがドアを開けるのと同時に、斧が顔の下半分を隠し、シャベルが上半分を隠す。

そしてその隙間からハンドガンを構えながら覗く。

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