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家のブラコンが過ぎる妹  作者: 望月 誠太
7/8

VRゲームで興奮しない男子はいない

アイスを食べた後家に帰ろうとしたら、ショッピングモールの出口の途中に何か体験会がやっていた

「あれなんだろう?」

「少し見て帰るか」

体験会の場所にはデカデカと『日本初最先端VRゲーム!』と書かれていた。VRか、そう言えば最近ニュースや新聞で最先端VRの体験会が始まったとかあった気がする。少し興味が湧いた

「VRかーあんま興味湧かないな〜やっぱ帰ー」

「いや、やろう」

「もしかして、お兄ちゃんVRに興味深々ですか?」

「ああ少しな」

「へ、へえーストレートに言うとは思っていなかった…」

何言ってるかあまり聞こえなかったが、とにかくVRがあるコーナーに早く行きたい


「こんにちは〜あ、カップルですか?」

「はいそうでー」

「兄弟です」

「い、一緒に買い物に来るなんて仲が良いですね〜」

「はいそうでー」

「勝手にストーキングされただけです」

「あ、あはは、そ、それではこちらにどうぞ」

「むーお兄ちゃんのバカ〜」

スタッフさんは笑顔を引き攣らせながら俺たちを案内した。


会場は机と椅子が大量に並んでおり、とてもショッピングモールでやるような会場には思えないほどの広さや綺麗さだった

「それではこちらに座ってください」

スタッフの指示で俺と唯は向かい合うように座らさせれた。

「今回お二人にやってもらうのは新型シューティングゲームです」

シューティングゲームか、サバゲーみたいに動くのだろうか、それにしては会場が狭い、ならVRMMOみたいにゲームの世界に入るのだろうかー

「お兄ちゃん!説明してるから聞かなきゃ分からなくなるよ?」

そう1人で考えていると唯が少し大きい声で俺に呼びかけた

「すまない、頭の中で色々と考えていた」

「そ、それではもう一度説明しますね、移動方法は頭で考えるだけで良いです、銃も前に撃つだけで当たると思います」


頭で考えた行動ができるのか凄いな、銃も前に撃つだけで当たってシンプルで良いな

「それではこのVRゴーグルを付けると始まるのでお楽しみください」

VRをつけて前を見るとそこには世紀末みたいな街が見えた。

「じゃあお兄ちゃんとりあえず前に行ってみよう」

お、本当に考えただけで前に進んだ

「あ、早速きた!えいや!」

唯は前に来たゾンビを見事に銃で撃ち抜いた、

「よし俺も」

スカ

俺の撃った弾はゾンビの横を見事に通り過ぎた

「あ、あれ?たまたまだよ!どんどん撃ってみよ!」

その後も何発も撃ったが一発も当たらず挙句唯にサポートしてもらったにもかかわらず開始2分でゾンビに食われてゲームオーバーになった。自分がゲームが下手ということは知っていたがここまでだとは……少し凹んだ

「あ、あれ?もう終わっている?あ!す、すみません、こんなに早く終わったのは初めてで、あ!また、すみません!バ、バグかも知れないので調べてみますね」

「あ、あはは、お兄ちゃんもそ、そういう日もあるよ!」

唯と店員さんにめっちゃ励まされた、もっと凹む

「ありがとうございました…発売されたらまたやってみます…」

「あ、ありがとうございました」

散々な一日だった家に帰って買った本でも読もう、楽しみだっただけに残念だった…自分のゲームセンスを恨む

「マ、マリトッツォでも食べに行きます?」

「ああ」

唯本当にすまない、そして慰めてくれてありがとう


-------------------------

今日は後二本か、まさか熱出るとはなー


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