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家のブラコンが過ぎる妹  作者: 望月 誠太
2/8

皮をかぶりすぎると剥がれなくなるので注意しましょう

今朝俺は普段通ってる学校に、眠い目をこすりながら向かった

「今日も晴れてるね~あ!桜が満開だよ!!」

そして隣にはあたかも当然のように朝から元気な、銀髪ツインテの妹がいる。


「…いい加減別に登校しないか?」

「だって同じ学校だし別にいいじゃん」

と顔を膨らまして俺に言った。


唯は現在中学3年生で俺は高校2年生と、中学生と高校生で違うが、同じ学校なのには理由がある。それは、唯の通ってる難関の中高一貫クラスは、俺が通っている普通科の高校(偏差値55)にあるためだ。入学した当初俺はそのことを知らず、初日の休み時間にんまり顔で俺のクラスに唯が来たときは驚いた。


「だけどお前だって友達くらいいるだろ?」

「お兄ちゃんと私が一緒にいる時に話しかけてきたら何があろうと縁を切るって言ってあるから大丈夫だよ」

ニコッと笑いながら唯は言ったが正直怖すぎる。ここで「そんなことは言ってはいけない」というのが兄としても人としても正しいだろうけど、そしたら今度は「私とお兄ちゃんの関係に足枷になるものはいらない」とか言って友達全員と縁を切りそうで怖くて言えない。


「あれ?今日も2人共兄弟で仲良くらぶらぶ登校ですか?」

そう言ってヘラヘラしながら俺たちの方へ歩いてきた髪が茶色っぽくて、制服が着崩れている男は俺の幼馴染で同級生の佐藤 (じん)


「またあなたですか、いつもいつも()()お兄ちゃんにくっついてきてはっきり言って邪魔なんですよ」

「賢人って唯ちゃんの所有物なんだ~」

「ウッザ、マジでキモいんですけど」

「ひぇ〜怖い怖い」

その後も唯は仁に対して怒っていたが、そのたびに仁が唯をおちょくって、学校に着く頃には唯はぷんぷん怒ってへそを曲げていた。正直俺は反応に困るからやるならどっかほかでやってほしかった。


あの2人は小っちゃい頃から犬猿の中で、何かあるたびに仁が唯にちょっかいを出して、唯は怒っていた。仁曰く唯は怒る時の反応がハムスターみたいで面白いらしい、唯も俺と接する人には基本対応が冷たいが、仁には特段に冷たく接している。


仁は一見服装も乱れていて髪も茶色っぽく、チャラいイメージがあるが本当は全くもってそんなことはない、何故かと言うと…


「あ、仁君達だ〜♪やっほ〜今日も仲良く賢人君と登校?あ、賢人君の妹もいるおはよう〜」

「おはよう」

「おはよう御座います」

唯と仁が話していると後ろからクラスのカースト上位のギャル女子が話してきた、いつもは作り笑いをして他人と接する唯だがイライラを隠しきれていなかった、


「お、おう、おはよう」

決してこの反応をしてるのは俺でも唯でもない、このキョドキョドした返事をしてるのは仁本人なのである。


「どうした?なんか汗かいてるよ?」

ギャル女子が仁に一歩詰め寄ると仁はギャル女子から一歩後退した。

「あ、ああ、なんかちょっと腹が痛くてな、風邪をうつすといけないから少し離れるよ」

「あ、そんなんだ、ありがとう♪それじゃあお大事にね〜」

そう言ってギャル女子は他の仲のいい人を見つけ走り去って行った。


「賢人…」

「どうしたんだ?」

「女子…怖すぎはしないか…」

仁はびくびく震えながら言った。

「マジ無理、女子怖い本当に高校デビュー失敗した、マジでやり直したい」

「マジできもすぎじゃないですか?」


そう、仁はチャラく見えるだけで、言い方は悪いが本当は根っからのコミュ障で人間不信でさらに言えば女性不信という、チャラいとはかけ離れている性格である。まともに話されるのも、俺や唯などの幼馴染しかいない。


いったい何故こうなってしまったかというと、幼稚園から中学校まで静かに学校生活をしていた仁だが、高校の入学式の日仁は寝坊してしまって、服装が走ったせいで乱れてしまい登校してきたころにはチャラそうな格好になっていた、そしたら陽キャたちにチャラい陽キャだと目を付けられてしまい、仁は根は陰キャだがあれやあれやと立派な陽キャになった。ちなみに髪の異色が茶色なのはただ髪の色素薄いだけで地毛だ。


「お前もさっさと陰キャ宣言して自分に合ったグループに入ればいいのに」

そういうと仁は早口で

「馬鹿野郎!!そんなことしたら何されるか分からないだろ!!もし陰キャ宣言でもしたら高校デビューに失敗した痛いやつ、とか陰キャのくせに陽キャのふりをした愚民、とか言われるんだ!!そんなの怖くてできるわけないじゃないか!!」

「妄想陰キャマジでキモいんですけど」

と、自分の妄想を語り、その上結に罵倒された。というか愚民てどんだけ人を怖がってるんだよ。

「まあガンバ」

俺が適当にそういうと仁は涙目で「そんなこと言うなよ~」と俺に抱きつこうとしてきたが俺は気色悪く感じ颯爽とその場を去った

_____________________________________

最後まで2話を見ていただきありがとうございました、今回の回では新キャラを出しまました、でもまだ早い気もしますが……もしかしたらこれが2話ではなくなるかもしれません、ですが主な主要人物はあと1人しか出さない予定です、あとのキャラクターはサブポジみたいな感じだと思ってください。今回の唯の怒り方を読んで気付いた方もいるかもしれませんが、唯は非常に喧嘩が弱いです、怒るとボキャブラリーが消失してしまいます。

長くなってしまいましたがまだ今日中にもう何話か出す予定なので暇があったらぜひ読んでください





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