聖女の偽証　悪魔の証明

　ビオラ・シャヴァンヌ公爵令嬢は婚約者である第一王子であるヘメロカリスに婚約破棄された。異母妹であるダチュラに魔力封じの腕輪を無理矢理着用させていたのだ。強い魔力を持つこともステータスとされる世界でそれは虐待に他ならず、ビオラは婚約破棄されてしまう。
　悪役令嬢がである姉が去り、物語はハッピーエンドになるはずだった。
　そう、国には『悪役令嬢』ではなく本物の『悪魔』が姿を隠していたのだ。