漫才 「究極の選択」
二人「どうもよろしくお願いいたしますー」
ボケ「あのさ、究極の選択って知ってる?」
ツッコミ「どっちを選ぶかめちゃくちゃ迷うってやつだろ?知ってる知ってる」
ボケ「第一問」
ツッコミ「いきなり!?しかも何でちょっと良い声?別にいいけど」
ボケ「①うんこ味のカレー、②カレー味のうんこ」
ツッコミ「いきなりベタな問題きたなー」
ボケ「食べられるとしたらどっち?」
ツッコミ「何?それどういうこと?俺は食べる側なの?それとも食べられる側なの?」
ボケ「……」
ツッコミ「いやまず問題の意味を教えてよ」
ボケ「残念ながら時間切れです。正解は食べられる側でしたー」
ツッコミ「いや問題すり変わってない?そもそも究極の選択に正解不正解ないし!」
ボケ「第二問」
ツッコミ「話聞けよ」
ボケ「付き合うならどっち?①顔はブスだけどめちゃくちゃ性格の良い子、②めっちゃスタイル良い美人だけど性格の悪いブス」
ツッコミ「いやどっちもブスじゃね?」
ボケ「さぁどっち?」
ツッコミ「耳悪いのかこいつ。じゃあブスだけど性格の良い子」
ボケ「ファイナルアンサー?」
ツッコミ「もうファイナルアンサーでいいよ」
ボケ「あーっとここで新たな情報が入ってきました!実は性格の悪い子は、スタイルも良くないし美人でもないようです!」
ツッコミ「じゃあなおさら性格の良い子だよ」
ボケ「あたいのこと選ばない気ー?」
ツッコミ「えっ?誰?もしかして性格の悪い子?」
ボケ「……もしもし、はい、はい、あーそうでしたか」
ツッコミ「えっ!?今は誰?誰が誰と話してるの?てかさっきの子誰?」
ボケ「お客様、大変申し訳ございません!性格の良い子から今連絡がありまして、辞退をしたいとの申し出が……」
ツッコミ「いやいや究極の選択に辞退とかないから!」
ボケ「第三問」
ツッコミ「こいつの脳みそどうなってんの?」
ボケ「これは私が考えたオリジナル問題です」
ツッコミ「今まで全部オリジナリティ高かったけどな」
ボケ「好きなのはどっち?①生たまご、②牛乳」
ツッコミ「はぁ?いや選択というか、それただの俺の好みじゃん」
ボケ「チッチッチッチ……」
ツッコミ「何そのカウント。別に即答できるし。俺が好きなのは生たま……」
ボケ「バァァァン!」
ツッコミ「いきなり何!?もしかして生たまご電子レンジで温めてた?」
ボケ「チッチッチッチ……」
ツッコミ「いや今絶対牛乳も温め始めたでしょ?」
ボケ「チーン!」
ツッコミ「今チーンって言った。今チーンって。それ電子レンジが役目終えた時の音じゃん」
ボケ「ズズズ」
ツッコミ「飲んでるー!」
ボケ「アチャー!」
ツッコミ「それ絶対くちびるやけどしてるじゃん!」
ボケ「最終問題」
ツッコミ「その切り替えの早さ、他で活かせ」
ボケ「押すならどっち?①押すと目の前に100万円出てくるボタン、②押すと1ヶ月毎に10万円出てきてそれが1年間続くボタン。どちらか1回のみ押せます」
ツッコミ「いや、なんかいきなりまともな問題きたな。①はすぐに100万円手に入って、②は1年かかるけど合計で120万円手に入るのね。めちゃくちゃ良い究極の選択問題じゃん」
ボケ「さぁどっち?」
ツッコミ「んー、長い目で見れば②が得だけど、俺は今すぐお金が欲しいから①の100万円だな」
ボケ「ガッ」
ツッコミ「っていうか今電子レンジの扉開けた?開けたよね?はい、100万円入れるー、閉めるー、ワット数選ぶー、タイマーセットするー、スイッチオンー。何してんの?」
ボケ「チッチッチッチ……」
ツッコミ「やっぱ絶対電子レンジ動いてるよね」
ボケ「ガッ、スー、バタンッ」
ツッコミ「微妙な位置取り気にしなくてもいいから!そんなにきれいに中央にしなくてもある程度温まるから!っていうかお金温めたらどうなるの!?」
ボケ「チッチッチッチ……チーン!はい」
ツッコミ「いやただの温かいお金ー。何をしたいの?」
ボケ「それ絶対あたいが落としたお金だしー。返せしー」
ツッコミ「うわー、さっきの性格悪いブス来たー」
ボケ「ちょっ、やめ、やめろよー!あたいのこと食う気かよ!」
ツッコミ「何!?どういうこと?」
ボケ「ちょっ、うんこのくせに、あたいに何すん……パクッ!」
ツッコミ「えっ!?食べられた!?」
ボケ「彼女が選んだのは、カレー味のうんこでしたー!」
ツッコミ「意味分かんない。もう二度と問題出してくんな!」
ボケ「はい!」
ツッコミ「いや今日初めて話通じたわ」