昔々の、TRPGのために書かれた詩歌 ③ 物語の、伝説、伝承公開の為の歌 -勇者の歌-
-前文-
これは昔々に書いたTRPGシナリオ内に掲載した自作の詩歌です。
自作のシナリオの設定としての過去の物語を歌詞として書いたものです。初めての試みですね。
なぜ歌詞の形で書いたかというと、書きたかったからでした(笑)
当時ファンタジー小説にハマっていた自分は、叙事詩的なファンタジー小説など、ハイファンタジーの物語に書かれている伝説や英雄譚。その挿入歌のようなものに興味を持っていて、自作のシナリオに自作の詩歌を入れてみたのでした。
ここに出した自作の歌詞の形態などは、
当時見ていた水野良先生の『ロードス島戦記』やあしべゆうほ先生の『風の呪歌』、トールキン大先生の『ホビットの冒険』などからの影響が強いですね。なんとなく透けて見えるようです(苦笑)
各小節の三行めの末尾と、次の小節の一行めの末尾を会わせているのは、そうすると面白そうだなという、思いつきで書いてみた我流の発想でした。
そういったやり方には正しい規則があるのかもしれませんが、当時はまったく知りもしない、試しに書いてみたというものだったのですね(笑)
『ヒロインの歌(シナリオ情報のための戦歌)』
-勇者の歌(古歌)-
暗黒の希望無き時九人は降り立てり
その手には剣と杖と希望と幾許かの悲しみを持ちて
それぞれの思いを秘め何処かの地より
歌姫は慈悲の心を持ちて帰らずの森より
唄う剣と人々を導く声と
何よりも輝くほどの笑顔と共に
金の貴公子は歌姫と共に
輝く鎧と剣を掲げ
気高き心と炎のごとき愛を胸に
双子の盗賊は野心を胸に
知恵と惑わしの技と策略を使い
慈悲無き心に仮面を着けて
青の魔道士は青き衣を着けて
衣に記された言葉と共に
憂いを秘めて浜道より来たる
剣の覇者は北より来たる
手には剣と死への誘いと
冷たき瞳と温かき心を持ちて
白髭の賢者は錫杖を持ちて
気難しき顔をして歩み来たり
白き守護者の祭壇より
斧持つ小人は偉大なる岩屋より
笑いとそして希望を連れて
麦酒と髭と勇敢さと共に
氷の髪の竜人は剣と共に
優しき笑顔に隠された
慈悲無き死すべき運命を胸に
九人の勇者はそれぞれの思いを胸に
戦いそして何処へと去る
生きて残りし勇者は五人と成りし
其は"歌姫"フェル・ラウム
其は"片翼の"レヴィウェール
其は"青き鳥"イスナ・ア・クウ
其は"白髭の"ギャサール
其は"銀目竜"ス・カーァ・ガイミュロイ
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読んでいただき、どうもありがとうございました!