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中古屋探偵  作者: 小田川アキ
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探偵事務所 その1

多くの人が行き交う賑やかな駅前を背にバス通りを直進すること7~8分。「ようこそサンライトストリートへ」と仰々しく掲げられたアーチ看板が現れる。

看板をくぐり抜けると、長年地元民の生活を支え続けて来た安い惣菜店や生活用品を扱っている雑貨屋が軒を連ねる。 頭上には無骨な鉄筋に曇りガラスがはめ込まれているお陰で雨でも濡れる事もなく買い物が出来る。


ゆっくりと店を眺めつつ300m程進むと、行く手を阻む様に小ぶりの箪笥が立ち塞がる。箪笥を避けるとソファー、本棚、ハンガーラックと次々に姿を表し歩行者を戸惑わせる。しかし一見して乱雑に投棄されているようにも感じるがよく見ると、それぞれに現品限りや値段らしき数字と共に希望の方は店主までリサイクルショップタイラと書かれた紙が貼り付けられている。


粗大ゴミの様に見えていたそれらは、どうやら売り物のようだ。明らかに通りに迫り出し通行の妨げになっているが、商店街の住人や利用客は慣れたもので大きなトラブルも無く1/3程度になった通りを行き交っている。


横を見上げれば、軒先に簡素に書かれた「リサイクルショップタイラ」の真上には重厚感のあるデザインと字体で造られた「瀬尾探偵事務所」の看板が設けられ、見る者に違和感を与える。


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