リサイクルショップ その5
「そんなはずねぇよ。確かにあのアパートの階段あがって2階の角部屋に入っていったし」
「じゃあ誰かと一緒に住んでるのかしらね」
「2階の角部屋なら尚さら人は住んでいないよ」
「じゃあどういう事だ?空き部屋に勝手に住み着いているのか、それとも嘘を吐いてるのか…」
考え込む平良の言葉に、俊枝は信じられないとばかりに首を振る
「勝手に住み着くだなんて、凌子ちゃんはそんな子じゃないわよ。章さんの勘違いって事は無いんですか…」
「それは無いですね…あの部屋に関しては」
含みのある言い方に、その部屋には何かしらの事情があるようだ
「その部屋には何かあるのか?」
瀬尾は小さく頷く
「3ヶ月くらい前にはあの部屋にも住人がいたんだ。だけど…交通事故でその人は亡くなってしまって。若い男性だったんだけど…部屋の片付けなんかはその男性の父親が色々と手配してくれて、その後は誰も入居はさせて無くて空き部屋にしてるんだ」
「そんな…でも、もし凌子ちゃんがその部屋を使ってるんだとしたら何か事情があるはずだよきっと…ちょっと慎二、あんたもう一度そのアパートに行って様子を見て来てちょうだい」
俊枝のように凌子を心配する訳では無いが、確かにどういう事なのか平良も気になった
「あぁ、そうだな…明日にでも行ってみる。瀬尾、お前も一緒に来いよ」
「えっ、僕も?!」
「当たり前だろ、お前ん家のアパートに誰かが住み着いてるかもしれないんだぞ。ちゃんと確認するもんだろ」
「わかったよ……」
「ちゃんと準備しとけよ~」
その言葉に瀬尾は渋々頷いた




