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死んだらダメなゲーム  作者: フィルルリ
6/10

砂漠の海賊団③


説明してくれるでしょう。そう思ってたら、そうでもないでした。

「聞くよりも見た方が早いでしょ?」

そう言って、キャプテさんは、1枚の紙を差し出す。

「これは、俺が君を【鑑定】した結果。センチョウから聞いたよ。君、自分がなんなのか分からないんだってね。」

キャプテさんは、センチョーの鞄から等身大の鏡を取り出し、それを持ってきて、僕の近くに置いた。

「これで姿を確認しなよ。気になるだろう?」

では、遠慮なく。とは思うものの、いざ見ると思うと何となく恐いけど見ました。

映っていたのは、少…女のようなスラッと体型の人でした。肌はうっすら青いけど。瞳も赤いし、幼いし。よくよく考えたら髪も長かったし、服着てないし。…関係ないか。誰です?それも、これを見れば分かります?僕は、貰った紙に目を通す。


名前、不明

種族、火精霊(フーゴ)

マソ、並

スキル、なし

アビリティ、【火元素操作】【霧散】【知識】

キャラ、【反転化】


なるほど、僕は本当に精霊なんですね。所々見慣れない単語があるけど。よくわからないけど、分かりました。人ではない。ついでに波流でも無いことがわかりました。

もう一度鏡の中の自分を見つめる。どう見ても僕の知る僕じゃない。…生まれ変わってでもしたんですかね。それも、僕の知りもしない場所に。まあ、前世の記憶なんて、言うほど残ってませんけど。一人暮らししてたとか、ゲームが好きだとか。朝はパン派とか。毎日…充実してなかったとか、ね。

…嫌なことを、思い出してしまいました。

今となっては関係ないことです。きっと。そう願います。

「どうだい?君は満足出来たかい?」

僕は首を縦に振る。そしたら、「よかった」とキャプテさんは笑ってくれた。そうですね。よかったです、僕が分かって。

それはそうと、2人はまだ言い争ってますが、いいんですか?2人を指さして、キャプテさんへ首を傾げれば、キャプテさんは、どうしようもないというように、小さく頭を横に振った。全く、仲がいいですね。うらやま。

長く続いた口喧嘩は、見事センチョーを言いくるめたラケルさんが勝ちそうだったけど、何やかんやキャプテさんの仲介で引き分けに終わった。



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