砂漠の海賊団②
こんな時間に投稿します。3時でなくてすみません。
まったく、気づいたら近くにいるんですからどうしようもないね。海賊もどきは僕の目の前で立ち止まった。一体なんのつもりですか。
「私は海賊もどきでは、ない!センチョウ、だぁ!」
まさか本当に海賊だとは。…僕、口にだしました?まあ、いいです。失礼しました。コレからはセンチョーと呼ばせていただきます。声出せないけど。あと、心でも読めるんですか。
「その、通り。私は意思を感じることが、できる!」
おお、喋れない僕にとってはありがたい話ですね。
「私に、感・謝。私に、御・礼。」
えぇ、なんでしょう。
「人探しを手伝ってほ、しぃ!フードを被った小柄の、男。元気な、女性。だ!」
ああ、それならあっちで見ましたよ。
そう伝えて、来た道を指す。そうすると、センチョーは望遠鏡と思われるつつを鞄から取りだし、その方を見やる。
「ほう、ほう。ほう!発見、だァ!ありがとおー!今ゆく、ぞ!姫ー!」
あ…言ってしまいました。さっきの女性も、ですが、嵐のようだね。…一旦僕も戻りますかね。少し疲れました。
ふう、ただいまです。
「あー!フーゴちゃん!どこ行ってたの!心配したよー!」
「ほう!アクア君を知っておったの、かっ!姫。」
手厚い御出迎えで。どうも、疲れたので休みます。おやすみ。
「まつの、だっ!アクア君まつの、だァ!」
うるさいです。何がなんでも寝るます。
「はは、精霊はみんな自由だな。」
ん、どなたですか。聞き覚えのない少年の声ですね。おはようございます。目を開けるとそこには、鋭い目付きで少し怖い…青年がいた。誰です。この流れだと、リーダーという名前では。
「ちがう、んだ!彼の名はキャプテ、だァ」
そうですか。どうも。お辞儀です。受け取ってください。精霊ってなんですか。
「よろしく。俺はキャプテ。このパーティのリーダーをしている。こっちのオジサンはセンチョウ。で、こっちの眼鏡がラケルだ。」
「いぇーい!ピースピース!」
よろしくです。ところで精霊というのは。
「私が説明し、よう!」
ありがとうございます。唯一心が読めるセンチョーはやっぱり頼りになる。他の人には当たり前かもしれないけど、僕にとっては謎めいた事だからね。ありがとう。
「どうしたのセンチョウ!何を説明する気なの?!」
おお、横槍が。
「アクア君にアクア君が、なんたる精霊なのか…説明、さァ!」
「へえ、だったら私が適任でしょ!」
「いや、私、だァ!君は彼を分かってないの、さァ!」
雲行きが怪しいですね、キャプテさん。やっぱりセンチョーはだめですね。こういう時は無視でーす。ヘルプ。僕はすぐさまキャプテさんへと振り向く。キャプテさんもやれやれって感じで僕に説明してくれそう。