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異世界1+1現実世界  作者: Kキ
02 2つから4つに
7/14

2+4 Rver15.0

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「敬、起きろ。もう朝だ。今日は朝から客が多いぞ、外にもう並んで待ってる人が6,7人いる。」


 酔孤の声で目が覚める。窓の方に目を向けるが、まだ暗い。


「優とマアスは?寝てるのか?」


「いや、まだ帰ってきてない。それよりあの機械は徹夜でもして直したのか?」


 と言いながらパソコンを指さす。その画面はあの時最後にやっていたゲーム、Rのホーム画面が表示されていた。もちろん起動できなくなったのは覚えているし直そうなんて考えもしない。


「なあ、それよりも並んでるってどういうことだ?来る人なんて週に1人来るかどうかだったのに。」


「私もなんでこんなに来ているのかは知らない。敬にも心当たりがないのなら少し不気味だな。」


 酔孤が腕を組みながら唸っているが、険しい表情のままなので何も進展していないのだろう。


 敬がパソコンの前に座るとあの時の轟音を思い出す。あの日優と再会した後、酔孤やマアスと会えていなかったらと想像しただけで体が震えそうになる。そんなことを思い出した後パソコンのホーム画面を見る。しかし表示されている画面は最後にプレイしたときとは全く異なっていた。


 最初はスタートボタンとオプションが表示されるはずなのだが、いきなり、マップとランクとステータスという項目が出ており、オプションとスタートボタンが見当たらない。しかし、イベント情報などはそのまま表示されていた。試しに様々な項目を押してみるが、マップはワープ機能がなくなっており、ランクはプレイしたときからすべてリセットされていて、ステータスはスキルとレベル以外はすべて文字化けしていた。


「頭痛くなってくる……どうなってんだ?」


 イベント情報には『新規ユーザーを誘うとレアアイテムゲットのチャンス!』とだけ表示されていた。


「敬、この しんきゆーざー ってどういうことだ?」


 酔孤が声を少し明るくして聞いてくる。


「ああ、これか。これは……あの――新しく登録した人のことだな。」


 推測でしか答えることができない。自分では何となく分かっているのだが、言葉で説明ができない。が、感心したように首を縦に振っていたので言い直すことができなかった。


「じゃあこれに登録すれば面白いことがあるのか?」


「多分。俺がやってた頃とはもうかなり変わってるから分からん。」


「面白いことがあるかもしれないならやるしかないな!よし、登録しよう!どうすればいい?」


「いや、書かれているだけでもう登録ができないかもしれないから……」


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ようこそ!Rの世界をお楽しみ下さい!

くだらないことコーナー


敬はタルトが好き。身長は167cm


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