2+3 お疲れ、おやすみ
あらゆる人が考えるスライムというのはこうだろう。目があったり、口がある。ゼリーのようなプルプル具合で友好的。しかし、この世界のスライムにはすべて当てはまらない。ならコンビニで売っているようなバケツスライムだと考えるだろう。それが外見でほぼ間違いはない。しかし惜しい。付け足すなら少し盛り上がっている場所があること。そしてその盛り上がった場所に細胞の核のようなものがあること。
そしてマッチを擦っては核に投げる作業を繰り返していく。打撃、斬撃、潰すのも水、電気も効かない。ただ効くのが火のみ。なのでこの作業を繰り返していく。29、28、27とマッチの本数が減るたびにスライムを倒した数が2、3、4と増えていく。そんな単純作業を繰り返しながら、マッチが残り5本になった時にはもうスライムの姿は見えなかった。少し遠くにいる依頼者を見ると、こちらに気付いたのか足を押さえながら笑顔を作り会釈をしてくれた。
家に着いた時にはすでに日は沈み、酔孤以外は見当たらなかった。
「ずいぶんと帰りが遅いじゃないか。そんなに移動に時間がかかるのか?敬。」
少し口角を上げているのが分かる。帰ってきてくれたことへの喜びなのか、また何かいたずらでもしようとしているのか読めなかった。がいつも通りのことだった。
「ああ、優とマアスか。あの2人なら依頼があの後もう一つ来てな。優はマアスがいないと戦えないからな。2人で依頼をこなすために出て行った。」
「そうか。酔孤はここで待つのか?カウンター席で寝るとまた風邪ひくぞ。」
「なら、テーブル席で寝よう。そしたら風邪をひくことも……
「テーブル席でも駄目だ。上のベッドでちゃんと寝ろ。」
2人が軽く笑みをこぼす。
「じゃあ、酔孤はもう寝てろ。軽くシャワー浴びてから俺も寝る。」
「わかった。おやすみ。」
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次回からが力を入れて書ける…やっとだ! そして次回は長めです。