2+1 依頼1
中途半端な場所で終わっていますが、まとめるととても長くなりそうだったので少しずつでも読めるようにと思いまして… この回に関してまとめてほしいなどの意見があればTwitterでお願いします。
あの日からすべてが変わった。情報源が新聞紙だけになる。最初こそなぜ新聞が家に届くのかと思ったが、翔のような死にながらにして生きている物たち。今では人と呼ばれている。人は万素というものを見つけその名前にふさわしい万能性を使って工場を動かし、生産、運送していた。
そして優や敬などの本来人と呼ばれる者たちは異人と呼ばれ嫌われ、情のない人たちから殺されるなんてこともある。暮らしていくことは可能だが、まともな職には就けず、自営業をして暮らす人などもいたが多くはもとからある職に就こうとした。しかし人は一切休憩せず働くことが可能なため異人はついていけずに自殺する人も多くいた。
そんな中でも敬と優は生きていた。
「おい!客が久々に来たぞ!対応しろ!」
大きく変わったことがいくつかある。万素によって様々な非現実的だったことが起きている。まず異人以外の生物が湧くようになった。外を眺めていると人や化け物が湧いてくるなんてこともある。そして湧いてきた化け物を倒すために討伐者という職業もできた。
「すいませーんここで異形を倒してくれると聞いたんですけど……」
討伐者は万素を操作し様々なものを生成したり、凄い人だと海を割り天候を変えることができる。そんな今でこそ当たり前だが、暦が崩壊する前には使えなかった能力を使い異形と呼ばれる怪物を倒す討伐者を契役者という。
「すまんな、私の契役者が。マアスも呼んでるぞぉ起きて上から降りてこい!」
そして今、契役者となった敬と優はマアス(46)と酔孤(自称天狐)と一緒に討伐者として元住宅街にあった敬の家で暮らしている。
「おはようございます、お客様。それでどこに出たんですか?」
敬はわざと目を細めてめんどくさそうに対応する。
「え、あの……失礼しました!」
客はそう言うと小走りでカウンターから離れて一礼してから出て行った。
「客を逃がすな阿保!ジャージのまま対応するやつがどこにいる!」
「マアスは自分の主人の帰りでも待ってろ。マアスが対応すれば一番楽だッたのに。」
「こっちはどうしたら主人にスピードで勝てるかどうかで忙しかったんだ。難しいぞ、かつ奥が深い。」
と話しているとものすごい勢いで扉が開き、マアスの主人の優が帰ってくる。
「ただいま。帰ってきたよ。」
「お帰り。また2人が面白いことやっとるぞぉーあと酒は?」
「売ってたよ、はいこれ。」
と言いながら片手に持っているエコバッグからパックの酒を取り出すと酔孤はそれを奪い取る。
「一気飲みはダメだよ。でももうお金も少ないしそろそろ敬が働かないと何にも買えなくなるよ。」
「誰かが対応を代わりにやってくれるなら考えなくもない。」
もちろんその要求は誰も飲む気はなかった。この4人は役割が決まっており本来なら酔孤が対応をするのだが、何かと理由をつけてやろうとしないので敬が対応しているといつの間にかそれが当たり前のようになっていた。
「すみません。先ほど依頼しようとしたものですけど……」
客が戻ってきた。が、少し顔が青ざめており声も少し震えていた。
「何があった?あ、どうもはじめまして。敬です。」
敬が自己紹介をすると客は依頼するための金を取り出す。
これからここに登場人物のどうでもいいことを書いていきます。