どんなに頭が良くても無理なことはある
まずいぞ……非常にまずい……
この生暖かい感覚は100%アレと言ってもいいだろう。
こういう時にあえてスルーするのが、紳士というものなのだろう……。だが、あえて突っ込んでいくのも、また、紳士!!
「失礼!!」
「キャァァァァァァァァア!!」
はい。頭をスカートの中に突っ込みました。
後悔していません。
多分、頭がおかしくなっています。
「アンタ何やってるのよ!」
顔を茹でタコみたいに真っ赤にして、蹴ってきました。
「酷い!妹にしか打たれたことないのに!」
「なんで妹には叩かれてるのよ…」
メチャクチャ可愛がってたら、いつのまにか蹴飛ばされるようになっていったんだよな…
泣きたい。
「フシュゥゥ!」
あ、やべっ
空気を読んで待ってくれてた豚さんが、そろそろ襲いかかってきそう…。
「アンタ前!私の盾!」
「イヤイヤイヤ!俺とかすぐ殺されるって!」
俺をオークの前に押し出そうとしてくる女に文句を言う。俺だって死にたくないもん。
「フンガァァァァァァァァァァァア!!!」
「「ヒィィィィィィィィィィィィィィィイ!!!」」
また雄叫び。
怖すぎて俺は大の方漏らしそう
あ
ダメ
ちょっと実が出ちゃった。
くそぅ……
「お前の所為で俺まで漏らしちまったじゃねぇか!」
「えぇ……」
おい、女。引いてんじゃねぇよ。お前だって漏らしたじゃないかよ!
「えぇ……ないわー」
オークまで引いてるし。何気に女より酷い言葉付け足しやがって……
む?
「お前、今喋って…」
「喋れますよ?社会人ですし」
「「は?」」
俺と女は共に疑問の声を上げた