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授業
入学してから一週間が経った
クラスにもだいぶ馴染んできて新しい友達も何人か出来た
今は四時間目の現代文の授業中
特に真面目というわけでは無かったが何となくノートは綺麗に書いてしまう人間だった
「へー綺麗にノート書いてんだな」
そう言って話しかけてきたのは私の隣の席の駿河輝赤だ
「うーん普通じゃないかな?」
「いやいや俺ノートとか書いたことねーし」
そう言った駿河くんは教科書を縦にして机に突っ伏してしまった。
キーンコーンカーンコーン
授業終了のチャイムがなる
「は〜く〜ほ〜お昼買いにいこ!」
チャイムがなってすぐに小雪が私の席に来る
「あ、私今日はお弁当作ってきちゃったんだ。ごめんね」
「え〜じゃあ学食で一緒に食べよ!」
そう言った小雪に「うん」と頷き私は席を立った
ふと気になって見た隣の席に駿河くんはもう居なかった
「白帆〜?置いてくよ〜?」
「あ、まって〜」
そうして私たちは学食へ向かった