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紫藍草  作者: franca
1/4

episode1 別れ

のんびりゆったり

気が向いたら書いていきたいと思います

まだ冬の寒さを肌に感じる3月の終わりの出来事。


ねぇ、また会えるよね?


「んー、会えるでしょ」


あなたはそっけない返事をする。


二人の間に流れる沈黙

私はこの沈黙が嫌いでは無かった

永遠に続いて欲しいと思った時

無機質なトラックのクラクションが鳴り響く


その瞬間

「んじゃ、いくわ!」

あなたの言葉に私も答える

「またね」

いつもはバイバイで別れるのに

もう会えないそんな気がして

何度もトラックが見えなくなるまで

「またね」とつぶやき続けた


トラックが見えなくなった

あなたは行ってしまった

私、待ってるね

泣き崩れた私の足元で紫藍草が美しく咲いていた。


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