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学~先輩



あの雨の日から自分の部屋にお互い戻って一週間経った・・・・・・・。

あの日から優香こと優介は龍之介の家に訪ねにくいのか訪ねて来ることはなかった・・・・・・・。

そんなある日、龍之介の部屋の扉を壊す勢いで叩く輩がいた。


寝起きの龍之介は嫌そうにそのドアを開けようとすると、その前に龍之介の家の扉は激しい音を立て吹っ飛び扉が開いた・・・・・・・・。

するとそこには、龍之介のよく知る人物が立っていた。

その男がドアを蹴り上げた足は大きな音を立て床に足を着く音を立てた。


(ドォーン!!)


「せ・・・・・・・先輩」

「おぉーそんなとこにいたのか!!」

「と・・・・・扉どうしてくれるんですか!!」

「おめぇが大学に来ないから引っ張りに来たんだろ?!」


すると、隣の龍之介の家の騒音に耐え切れず優介の家から人が出てきた。

するとそこからは優介ではなく煉夏れんげが出てきた。


「れんげ?」

「何してんの?あんたこんな朝早くうっさいわねー」

「お前こそ・・・・・・・」

「私?今優介の家に転がり込んでるからさーダメ?」

その言葉を聞き少し龍之介は少し複雑な気持ちでもあり自分だけよけものにされた気持ちでもあった・・・・・・・。

「いや・・・・・・・ダメではないけれど・・・・。」

「そっ・・・・・で、その巨人誰?」

煉夏は龍之介の先輩を指差しながらそういった。

「俺の大学の先輩だよ・・・・・・」

「ふーん。龍、大学いってたんだー今度案内してよー優介と一緒に行っていあげるよ」

そう言い煉夏は優介が住む家の扉をゆっくりと閉めた。

龍之介はその家の扉を見つめながら少しの間呆然としていた。

すると、後ろから先輩に龍之介は肩を叩かれにやけた顔でこう言われた。


「あの可愛い子誰?」


先輩は煉夏のことを可愛い可愛い女の子と勘違いしているみたいだった。

龍之介は煉夏が男だということを先輩に言おうか少し迷ったが先輩にはこんなチャンスまたとないだろうと思い龍之介は先輩に煉夏が元々は男だということを言わないことにした。


「僕の幼なじみの・・・・・・・・・(見た目は)【おんなのこ】ですよ」

「可愛いな・・・・・・」

「ふっ・・・・そうですか?」

「俺、好きになったかも・・・・・」

「・・・・・・・やめといたほうがいいかも」


そう煉夏のこと先輩とお話しながら龍之介は大学の通う【角枝つのえだ大学】連れて行かれた・・・・・・。




「先輩・・・・・もう離してくださいよ」

「そうだな」

そう言うと先輩は先程まで引っ張っていた龍之介の手を離しパイプ椅子に座った。

龍之介は床にあぐらをかぎながら話を聞くことにした。


「で?」

「でー?」

「なんですか?先輩?大学は出席は自由ですよ?高校じゃあるまいし・・・・・・」

「いや、その話は俺からじゃない俺は連れてくるだけだ、それより幼なじみに俺の話をしておいてくれ!!お前が欲しい単位やるからなっ!!なっ!!」

前に乗り出すように龍之介に近づいてきた。

すると龍之介は顎に手を当て困り果てた。


「本気なんっすねー・・・・・・困りましたねー」

「なぁーおねがいだよー」

「分かりましたよー」


そう言い龍之介は自分を呼んでいるという別の人物に会うことになった。


「じゃーいつものあの人のところに行くぞ!」

「やっぱりか・・・・・・」



龍之介は【いつものあの人】という人のとこに先輩は龍之介を連れていった・・・・・・・・。










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