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文字遊び遊戯帳(200文字)

あやとり (あらすじも200文字)

作者: 白桔梗

 向き合って動く右手と左手の指

 お母さんからもらった黄色いセーターの余り糸

 これは傘、これが橋、これはくもの巣だよ

 お祖母ちゃんの十本の指

 皺がいっぱい、節々が曲がったままでも

 器用に動く褐色の十指

 

 つんと鼻につく香りの中

 お祖母ちゃんの前で教わったように作って見せた

 これが傘、これは橋、これがくもの巣だったよね?


「おやまあ、上手に出来たねぇ」


 四角く黒い縁取りの中から

 目を細めたお祖母ちゃんがそう言って笑いかけてきた

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― 新着の感想 ―
[良い点] あやとり。 そんな遊びがあるのをすっかり忘れていました。 私は母から教わったと思います。器用に動く母の指を見つめ覚えて、いざやると上手くできなくて拗ねたりしました。むずかしいものほどできる…
2016/07/17 16:13 退会済み
管理
[一言] 祖母が居てくれるのが幼少期当たり前でした。 いつかは、この時を迎えなくてはいけないのだな……としみじみと拝読させて頂きました。
[良い点] オチがそーきたか。 [一言]  こうあっさり追い抜かれてしまうと、 芸というのは次々と生み出さんといかんなぁ……。
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