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異界の界  作者: lukewarm
1/8

世界

 世界とはどうやって存在するのだろう?

 それは物語だ。

 世界は物語で成り立つ。

 物語がなければ世界は成り立たない。

 ここは、この世界にある異世界だ。

 世界の中に物語を担当する異世界を包含することで、世界の自壊を防いでいる。

 逆に言えば、そこに異世界――物語があるからこそ、この世界は存在している。


 だがどうだろう?

 異世界の物語。それは無限に続き、無限に生まれ、無限に語られるのだろうか?

 ――否。

 物語は生まれ、収束し、そこでその世界の物語は終わる。

 終わった世界の新たな物語は、その多くは。読み手の期待に添えずに失敗する。


 それを防ぐには。

 物語の種を――完結した世界ではなく外の世界から呼ぶ。

 ここに呼ばれるのは、死が確定し、この異世界を満ちさせる物語を紡ぐことのできる人間だ。


《欲せ。

 対価を払え。

 さすれば汝に、望むものを与えよう。

 そうして世界に降り立ちよ。

 古き世界での死を対価に、新しき世界での生を得よ。

 ここは世界の門――異界の界。

 新たな世界への、旅立ちの扉》


 それを伝えることが、この異界の界の役割。

 さあ――




 ――望め。

 ――払え。

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