静音の奇行
読んで戴けたら嬉しいです。゜+.゜(´▽`人)゜+.゜
孝則が風呂場であった事を里香に話すと里香も自分が見た物を話した。
「オレも聞いたよ、出してって言った声············」
里香は考え込むように手を合わせその指先で自分の口唇に触れて言った。
「どうゆう意味なんだろう·············? 」
静寂が暫く続く。
その静寂を破るように言った。
「その言葉のとおりよ」
里香と孝則はそれを言った静音を振り返り見た。
静音は起き上がり、空を睨んでいた。
里香が嬉しそうに言う。
「静音、もう大丈夫なの?! 」
静音はそれに答えず、話し始めた。
「その夢は現実にあったこと
ここから出られれば病気は嘘になるの
こんな処に居るから病気なのよ
ここを出たら、普通に戻れるの··········」
里香は目を大きく見開き言った。
「何を言ってるの!?
アンタさっきから変だよ!
訳の解らない事ばかり言ってる! 」
里香の言葉など聞こえないと云うように静音は続けた。
「アイツを許しちゃいけない
折角呪い殺したのにアイツは死んでからも同じ事を繰り返す
どれぼどの人間がアイツのニセの優しさに裏切られた事か」
訳の解らない事を言い続ける静音が、怖い思いをしたばかりの里香には不気味に思えた。
里香はこの異常な状況をどう感じているのだろうと孝則を見た。
孝則は毅然とした表情で静音を見ていた。
そして孝則は静音に言った。
「そのアイツって、誰の事を言ってるの? 」
静音な視線は孝則たちを見ているように見えるが、そこにある何物をも見ていないようにも見えた。
静音は表情を動かさず言った。
「伊藤佳代·············」
「何言ってるの、静音
さっき逢ったばかりで親切にして貰っているのにアイツって··········」
孝則は今の静音を観察すると共に、これまでの言動を思い返した。
引っ込み思案だけれども場の空気を乱すようなことは決してしない静音がこのような奇行をするのはどう考えても腑に落ちない。
孝則の頭に一つの仮説が浮かんだ。
孝則は静音から目を離さずに言った。
「里香、多分今の静音は静音じゃ無いんだ········」
「え?
静音じゃ無いって············」
里香は困惑する。
「だっておかしいだろう?
静音はこんな話し方はしない
あの廃病院で何かに取り憑かれたのかもしれない」
「取り憑かれたって···············」
里香は静音を見詰める。
確かにさっきから静音らしからぬ振る舞いだった。
一連の静音の発言を考えると何かに取り憑かれていると言えば納得が行く。
しかしそんな事が現実にあり得る事なのだろうか。
里香はどう認識するべきか迷っていた。
孝則はそれを確かめるべく言った。
「アンタは誰? 」
静音は直ぐには答えなかった。
一点を見詰めたまま黙っていたが、やがて瞬きを二三度して口を開いた。
「みんなあの病院から出たがっていた
みんな知っていたの
あそこから出る事ができたら病気じゃ無くなるって
逃げ出したのは私だけじゃない
みんな捕まった
アイツは優しく家にかくまう振りをして病院と繋がっていた
再び病院に連れ戻された時の絶望感と喪失感
私は生きる事を諦めた············」
見開いた静音の目から静かに涙が零れる。
読んで戴き有り難うございます❗(人´▽`*)♪
更新時間がいつもより大幅に遅れてすみません。m(_ _)m
具合悪くて死んでました。
歳はとりたくないですね、ちょっと無理すると、直ぐ具合悪くなって。
いやいや、日頃の運動不足ですね。
何か運動始めないと。ヽ(・д・)ノ