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嫁がかわいい……まさに嫁かわ!

 俺、イオは転生者である。

 今から21年ほど前にこの世界に生まれたただの一般人である。そう、ただの一般人である!勇者でも英雄でも貴族でもない、かと言ってアニメで顔をのっぺらぼうにされるようなモブでもないのだ!


 現在は、冒険者になり生活しているのだが別に特段強いわけでも弱いわけでもない。この世界には魔物が存在しており、日々それを倒して素材などを売ったりして生活をしている人達を冒険者というのだが、俺はBランク、冒険者には上からS、A、B、C、D、Eランクまであるのだが、Eランクはわかりやすく言ってしまえばチュートリアル、Dランクがチュートリアルを終えた新人冒険者、Cランクが一人前の一歩手前、Bランクが一人前の冒険者、Aランクが凄腕、Sランクが勇者や英雄の領域、みたいな感じなのである。


 さて、その中で俺はBランクの一人前ではあるが別に凄腕ではない、何せ冒険者で一番多いのはBランクなのだから別に凄くともなんともない。冒険者はAランクにでもなれば稼ぎはいいがBランク以下だと正直大変なのだ、毎日命がけで戦って素材を集めてきてもその稼ぎは生活費で飛んでしまう。


「だが!俺は今の生活で満足している!」


「はいはい、何考えていたかなんとなくわかりますがいきなり大声出さないでくださいね」


 そう!俺には愛する嫁がいるのだ!前世のことはあまりはっきり思い出せないが、リア充を呪っていた事だけはっきりと覚えているのだ!現在俺のスペックは身長が175くらいの少しイケメンの黒髪だ、だがこの世界は基本的に美男美女が多いため前世の感覚でイケメンだと思ってるだけの可能性もあるが……やめろ悲しいこと言うなよ。。


「ミリアよ!なぜ俺と結婚してくれたのだ!?」


「んー、なぜかしら?」


 まったく、困った顔も可愛いったらありゃしない。俺の嫁ことミリアは金髪ロングの美人、身長は165くらいだと思われる。おっとりしていて凄く優しい性格だが、元Aランク冒険者という驚きの経歴を持っている。しかし


「そ、そんな困った顔されると流石に悲しくなってしまうぞ」


「そういわれましても、なんか一緒にいて凄く安心するというか、居心地がいいというか、なにかしらね?そんな感じかしら」


 どんな感じなのかいまいちわからぬが、たぶん幸せならいいということなのだろう。


 今は朝食を終え、一緒にコーヒーを飲んでゆったりしているところだ、そろそろ俺も仕事にいかねばなるまい。ちなみにだがミリアは、基本的に冒険者の仕事を控えてもらっている。俺よりも強いとはいえ、自分の嫁さんが命の危険がある仕事をしているなんて心配だからな、初めは一緒に冒険者をすると言っていたがこの気持ちを伝えると「あらあら、ふとってしまったらどうしましょう」などと言っていた。


 ともかく、俺の冒険者としての仕事は毎朝かわいい嫁さんに「いってらっしゃい」と言われるところから始まるのだ。

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