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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

永遠のきみ

作者: 光森 璋江

きみある日ふらっと現れた。

まだ子猫だったな。

白い猫で、猫相はあまり良くないが青い両目の猫だった。

別の日君は妹を連れてきたね。


君によく似た瞳の、片足の先が無いかわい子ちゃん。

両親が餌をあげていたら今度は弟猫を連れてきた。

目つきの鋭いきみと同じ青い瞳の野性味溢れた猫だった。


少しずつ、きみは私たち慣れてきてスリスリしたりブラッシングをおねだりしたり。

時には家の中が気になって覗いたり入ってみたり。


ある時妹猫が妊娠した。

妊娠中も産後もずっと妹猫と甥たちを見守っていたね。

初めての妊娠、出産、子育てが大変そうで心配だったんでしょ?


甥たちが大きくなり、妹猫と一緒に私たちに保護された時きみと弟猫は妹猫を家に連れ込むのを助けた。

家の中は外ほど危険が無いって思ったのかな?


朝から母がきみがご飯を食べに来ていないと言っていたけどいつものように少し出かけていたりしただけだと思ってた。


妹猫と子供達が我が家に入って1ヶ月も経たないうちだった。

きみが死んでいるのを見つけたのは。


たまたま、私が父に最寄駅まで送って貰う途中だった。

父が運転中驚いた顔をした。

私は予定通り仕事へ。その後父はきみらしき猫を家に連れ帰った。


迎えの電話をした時母に聞いた。

やっぱりきみだった。既に息を引き取った後だった。

嘘であって欲しかった。


きみにまだなでなでやブラッシング、抱っこもしたかった。

まだ、きみは1歳半くらいの若猫じゃないか!


私が最後のお別れをするまできみは待っていた。

ピクリとも動かない。尻尾は少し短くしましまで先がくるんとした猫だ。頭の柄がTR-3Bみたいだと父が言っていた柄もそこにあった。間違いなくきみだった。


その後、庭に埋めた。

私たちは涙に暮れた。

きみを家の中に入れてあげていたと。

きみの名前はブッチと言います。

我が家で外猫として可愛がられていた雄猫でした。

今週頭、車に轢かれて亡くなりました。

彼との思い出です。

涙なしには書けませんでした。

もっと一緒に居たかった。

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