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  作者: 超カブト
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男は明日が来ることを絶望する

人は皆自分の世界をそれぞれ持っている。

例えば海のようなものだったり、宇宙のようなものだったり,懐かしさを感じるものだったり人それぞれあるだろう。


俺はまだ自身の世界がよくわかっていない。いやわかった気になっていたがわかっていないことに気づいた。何とかしなければならないと思うようになった。何とかするには自分と向き合わなければならない。




今まで意識的なのか無意識的なのかはわからないが、避けてきた自分と向き合うということ。

よく学校の授業かなんかであるだろう。深層心理、自分の考える自分、他人から見える自分。

あの時は早く終わらせるために聞こえのいい言葉を並べていた気がする。今思えばあれは俺に必要なことだったのだろう。じゃなければ今更自分てなんなんだろうとかいい年こいて悩むこともなかったはずだ。




24にもなって俺は俺がわからない。本当は何が好きなのか、何が嫌いなのか、何が得意で何が苦手なのか。聞かれたとして無難なことは言えるが言ってみるとしっくりこないような言葉しか出てこない。人の目を気にして取り繕ってここまで生きてきたせいで本当の自分がわからなくなってしまった。


まあ本当の自分なんて言ってしまえば恥ずかしいもんだが、自分はこういう人間なんだってのを把握しておくのは大事だろう?きっと知っているだけで生きやすくなるだろうし。本当になんでこんなこと考えてるんだろうか。




なぜこの年になってそんなことで悩んでいるかって?

簡単に言えば生きづまってしまったんだ。そう生きるのが難しくなってきたんだ。別に死にたいわけじゃないが生きるのが急に怖くなったんだ。テキトーに流して生きていけてしまうのが怖い。そう考えるようになってから前に一歩も進めていない。


贅沢な悩みなのかもしれない。つい最近学生時代の友人と話していて怖くなったんだ。

あいつらは大人になっていた。成熟した彼らは行動を起こすことができる。だというのに俺の心は物心ついたあの時から何一つ変わっちゃいない。行動がすべて能動的ではないのだろう。やらなければならないといった気持ちが起きない限りは俺には何もできないのだ。


感情のコントロールはできる。嫌なことを言われたとき取り繕うことができる。それは常識や倫理観がこの世界に存在しているからだと自分で思っている。それらがもし存在しなかったとして俺はどんなことを考えどんなことをしていただろうか。それを知りたい。知ってどうするかはその時決めることにしよう。


俺を深く掘り下げよう。参考になることは俺の中にあるはずだ。

小さいとき、俺はどんな子供だっただろうか。




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