影 襲来!?
誤字脱字があればご指摘ください。
//迷宮の森 山道//
「や、やりました!森を抜けましたよリィーン様!!ここは最後に通った山道です!」
「ソウマ様の実力はすでに分かっておりましたが、改めて本当に感謝申し上げます」
「ソウマ!あなたってやっぱりすごいのね♡!! 本当に本当にあなたのおかげよ!」
「そ、そんな”” 恐縮です」
しかしこの反応を見ていると本当に迷宮と呼ばれるだけの森だったんだな。
それと同時に(この世界の常識も教えとけ!という思いは有りつつも)なんだかんだ言ってここまで鍛えてくれていたクソジジイに感謝しなければと思った。
ただ調子に乗った絡みをして来そうだから、言葉にはしないけどねw
リィーン達からしたらようやく森を抜けたと思えるほど長い間監禁されていたのだろう。恐怖と戦いながら。3人しか生き残れなかったのは残念だけど、何とか間に合って良かった。
そういえば洞窟で聞いた話では、隣国に向かってる途中に襲われたんだっけ?きっと多大な被害だったよな。そう考えるとやはり魔物や素材なんかもリィーンの商会に卸してあげようっと。ミルーさんの話だと状態良いものが沢山あるから、商会もいい稼ぎにもなるし俺もSランクの商会と繋がりがあれば今後に役立つだろう。
山道に出たことでリィーン達は気が緩んではいた。つられて自分も気が緩んでしまっていたのかな。そのせいで猛スピードで近づいてくる2つの影に気づくのが遅れてしまった。
(!!!!!!)
「みんな!!下がって!!!」
キンッッ!!
キキキキキンッ!!!
ガッ”
急に現れたその影達の攻撃は俺だけに向けられたものだった。
狙われたのが俺で良かったね。
全ての剣戟を受け切り、相手の攻撃が止む。
一瞬の出来事にお嬢様たちは叫ぶことも逃げることも出来なかったようだ。
・・・・・・・・・
恐らくは暗殺者?だろうか。真っ黒な服装だったな。
まぁ俺も大差ないか。
森の中からこっちの動きを観察している?リィーン達もいるし下手に動けない・・か…
すると、、、
「あれ?ソウマくんじゃない」
「ソウマだね」
相手は警戒心を解いてくれたのか、その姿を表す。
それでも俺はまだ誰だか分からずに警戒を怠らない。
「え~ひどいなー、忘れちゃった?? シェリルさんだぞぉー」
「あっ!シェリルさん!?・・・って事は。」
もう一人に視線を向ける。
「私ね」
「ミストさん!!」
「ごめんねーw ガッツリ殺意向けちゃってww」
「ごめん。」
「ひどいじゃないですか。気抜いていたとはいえ危なかったですよ”」
「いやホントごめんって”” 遠目からだと着ているもので例のお嬢様と側近の侍女だって事はすぐにわかったんだけど、ソウマくん上から下まで真っ黒だから怪しく見えちゃったのよww」
「そうよ。私達も仕事。。。」
「仕事?? えぇーっと、例の仕事?」
「そう。それ。」
「あ~、、、なるほどね。でもシェリルさんもだったなんて知らなかったな」
「この間はその場に居なかったから、面倒くさがりなマスターがハショッた。」
「あぁ、そういう事。」
「そ、そんな事より、、、昨日から戻ってないって聞いて心配した。」ボソ
「あ、ごめんなさい”” まぁでもそのおかげでお嬢様たちを助けられたから!」
「まぁ、許す」/// ///
そんな顔赤らめて心配してくれるとか、ミストさんカワイイかっ!!w
俺は宿屋で働いているミストさんとシェリルが一緒に居ること。来ているものが真っ黒で見事に暗殺者の雰囲気。その恰好で仕事だと言うこと。お嬢様たちが行方不明だったということ。それらを踏まえて、全てが繋がった。
しかしこの状況をどう説明しようか…
「あの~…どうゆう事なのでしょうか?」
「ソウマ…この方達は?・・・」
ほらな!
そうなるよね!説明が必要なんですよ。
「えぇーっと、味方です!!味方なので心配しないで」
「で、でも、、もの凄く攻撃をされてましたよね??」
「そ、それも勘違いだったみたいだから”” この2人は知り合いなので心配はないから!」
「ま、まぁソウマが言うなら…」
クスッ
「ソウマくん全然説明になってないわよw」
「だってどう説明したらいいか。。。」
「じゃ、私からするわね!」
そういうとシェリルさんはリィーン達の前に出ていきお辞儀して見せた。
「公爵家はアベイル・ハワード氏ご令嬢にして、Sランク・ハワード商会専務で有らせられますリィーン・ハワード様とお見受けられます」
「ええ、そうよ。あなたは?」
「ご無事で何よりです。勘違いとはいえ身の危険を感じさせてしまった事をお許しください。我々は王都で秘密裏に動く組織であり、リィーン様の行方不明により捜索活動を行っておりました」
「なるほどね。理解したわ」
(ほんとに!? 理解早くない!? さすがはSランク商会の専務。)
「やはり王都では大騒ぎになっているのね。きっと//シルクイユ//から文書でも届いたのでしょう?」
「はい。その通りでございます。それにより王都全てに通達が出ており冒険者ギルドなどでも人手を上げて捜索中でございます」
「ふぅ~ん、やっぱり噂通り王家の秘密組織があったのね」
「やっぱりって、そんな噂があるの?」
「ええ。ごく一部の貴族だけだけど。
それはそうと、、、やったわねソウマ!!私たちを助けたことで英雄のあなたにはパパから莫大な恩賞が出るはずよ!!」
「いいいいっ!??」
「絶対そうよ。だってカワイイ愛娘が助かるならパパは何でもするはずw」
「えぇ~・・・いや、あまり嬉しくないかなぁ。出来ればミストさんたちの手柄に……」
「なんでよ!!」
「いや、目立っちゃう……でしょ?」
「いいのよ。あなたはそれだけの実力を持っているんだもの♡」
「はい。私もソウマ様は評価されるに相応しいお力をお持ちと思っております」
「はいはいはい!!私もそう思いますです!!」
「ミルーさんにネイルさんまで…」
「やったじゃないソウマくん!じゃあその稼ぎでお姉さんをご飯に誘ってくれるかしら!?」
ムギュッ
「シェ、シェリルさん!?”””」
急に腕を絡ませ柔らかいものを押し当てられてしまう。
/// ///
それを見て、ムッとする他の女性陣。
「シェリル近いわよ」
ムニッ
「ミ、ミストさんまで”””」
//// ////
『両手に華』状態となり、その光景をみたリィーンが吠える。
「あ、あなた達!私の目の前でソウマにくっつくなんて、ズル……卑猥すぎよ!!離れなさい!!ソウマも何とか言ったらどうなの!?」
「そ、そんなこと言ったって~””」
「フフッ。政治的な立場と恋の立場は違うのよ?お嬢様ッ」w
「くぅぅぅぅぅー、生意気~!!!」
なんだか違う方向に問題が起き始めてしまった。
シェリルさんとリィーンが言い合いを始めているw
シェリルさん、さっきまで公爵家のご令嬢に対してすごい丁寧な対応してたのに、
急に雑。
まぁ俺からしたら元の世界でこんなうれしい事はなかったから、ハーレム状態は大歓迎だけど。
面倒事は避けたいかな。苦笑
ハーレムは男のロマン!!そして異世界あるあるだ!!
そんな中ミストさんが冷静にシェリルさんを促す。
「それはそうと、、任務完了よ。シェリル、私たちは先に王都に戻って報告ね」
「えぇ~、もうちょっとソウマくん堪能したいのに~」
「ダメ。報告が先でしょ。」
「ハハハ…あ、でも本当にミストさん達の手柄にして貰えないですか? じゃないと影の組織としても任務達成にならないんじゃ?」
「それなら問題ないわ」
「ど、どうして?ただのEランクの冒険者に先を越されたことになっちゃうじゃないですか?」
「全然ただのEランクじゃない。それにあなたはすでに影だから」
「えぇ~本当にもう入ってるんですか??」
「うん。ソウマの表の顔はEランク冒険者。でも裏の顔は影だから、組織としても問題ない。逆に宿屋の受付嬢たちがここにいる事の方がマズいでしょうね」
「それもそうですね。。。じゃあ諦めるしかないのかぁ」
「ええ、そうね。受け入れるしかないわね」
「分かりましたよ。。。話変わるけど、そんな恰好だと街に戻るのに目立ちそうですね」
「それなら平気。マジックバックに着替えが入ってるから」
「え?それってすごく貴重な魔道具?」
「そっ!組織が出来るときに王族から提供してくれたらしいわ」
「えぇ~”そんな貴重なものを提供してくれるとか、すごく期待されてるんだなぁ」
「別にすごくないわよ。ソウマくんなんてロストマジッ…
「わああああああああああ!!!」
「「「????」」」
「……ク。。。」
「ダメですよ!シェリルさん”” そんな事簡単に口走ったら!!!」コソ
「はは。ごめーんw」
「シェリル、行くよ。」
「あぁ~ん、しょうがないなぁ。じゃあまた宿屋でね!ソウマくん♡」
ピキッ#
「ほぉ~~、、宿屋とはどういう事か説明してもらおうかしら、ソウマくん!!」
「え!?いやいやいや、シェリルさん変な誤解招くようなこと言わ、、、もう居ないんかい!!」
(えええ~”” 俺!? そ、そんな怖い顔向けないでリィーンさん…… 俺なんも悪いことしてないよ”””)
空いた時間で書いております。
ご了承くださいませ。




