とある森の奥
誤字脱字があったらすいません。
ご指摘ください。
何が起こったのであろう。
左腕が動かぬ。
見れば無残にも左腕がなくなっているではないか。
周りでも同じような状況が見て取れる。
地獄絵図とはまさにこの事。
周りを見渡しても殆どが斬られて、下位種においては上半身と下半身が真っ二つに分かれている。
すでに絶命しているモノ・・・
苦しんでいるモノ・・・
息絶え絶えのモノ・・・
運よく助かったモノ・・・
そもそもこの惨劇は本当に斬られたのか?
どこのどいつの仕業だ。
人間か?それとも他の魔物か?
この辺にそんな上位種の魔物がいるのか?
我の率いる集落が崩れていく。。優に100は超える数はいる。
これからもっと仲間を増やして集落を大きくし、人間の街に攻め込もうという算段が…
我らオークの集落が逆に攻め込まれようとは……
まずは腕に治療に専念しなくては……
むむ、切り倒された木々が続いている。
その倒された木々の先に我らへ攻撃がしたモノがいる。すぐに探し出して殺すのだ!!!
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// 迷宮の森 //
「自分で斬っといて何なんだけど~、、、どこまで続くんだし!!!」
一人ツッコミをかましてみる。
だって、こんなに続いてると思わなかったし。。。
途中一緒に斬ってしまった魔物の素材が入手出来たのは嬉しいけどさ。
普通はさ、剣に付与しただけで斬撃がこんなに飛ばないだろ。改めて自分のチートさを痛感する。
因みにここまで入手出来た魔物の素材は、
ラビットフット(脚力が売りのウサギだ)、グリーンワーム(巨大ミミズ?って言えばわかりやすいかな。森に生息して種類だ)、ボム(自爆することからボムって呼ばれてるみたい)、ヴァインツリー(切り倒した木々のなかにいた。蔓で獲物を捕まえて食す肉食植物)、ゴブリン&ホブゴブリン(言わずと知れたゴブリン)、ウィンドウルフ(風系の魔法が使えるらしい)。
良くもまぁこれだけの魔物を労せず倒せてしまった訳だが。
それはそうと、ボムとか討伐依頼出てたと思うし、他の魔物も依頼に引っかかってそうだ。
ウィンドウルフは魔法を使う魔物だけあって素材にも魔力を感じる。高く売れるぞ~⤴⤴
しかし、この状況どうしようかな。このままだと時間が掛かりすぎるんだ。そろそろ日が落ち始めている。暗くなる前にはギルドに帰りたいのに。。。
という訳で時間をかけたくない俺としては、運よく討伐した魔物だけ回収する事に徹しよう。
-----『神速』
木を回収しなくてもいいなら、倍以上効率upだな。
高速移動しながら『鑑定』をかけ、時々倒しているヴァインツリーなどの素材や魔石を回収していく。
すると念のためかけていた『索敵』に反応が出ていた。
それも大群の。。。
「ヤバ。まだ群れには会いたくなかったなー」
こういう注意力散漫だったり、危険予測出来ていないところがまだまだ冒険初心者って事なんだろうな。
そんな事を言っていてもしょうがないので、群れへの対処法……
決めた!!初の群れ討伐戦。
結構魔力維持しないとだけど、俺から半径3mで
-----『グラヴィティルーム!』
さぁ、俺に近づいてきたヤツから3倍の重力に押しつぶされてしまえ!はははは~
これって超安全だよね。頭冴えてるーーー⤴⤴
戦闘の時はいつもこの魔法使えたら最高なのに。。
もっと倍率も上げれるけど重力魔法は維持するのがしんどいんよな。そんなこともあって範囲も3mぐらいにしといた。
-----『索敵』
敵の範囲が広いし、思ってたよりも大分多いぞ?!
重力魔法は何の魔物か把握出来たら、解除しといた方が良さそうだ。
魔力量には問題ないだろうが念のため温存。
一番近い敵はもう十数秒後にはその姿を表すであろう位置に近づいている。
さぁ、戦闘開始!!
・・・いや違うな。先制攻撃のほうが安全だ!!攻撃は最大の防御っていうからな!
こういう時はランス系か?
それとも氷系が無難だろうか……
風系?竜巻か!?
うーーん、やめた。
広範囲魔法
-----『メテオ』
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我、ハイオークなり
上位種”エンペラー”様からの命令により我らオークへ攻撃を仕掛けた者どもを滅す
しかし敵の正体が分からぬ
敵の規模も分からぬ
ただ我らの身体を切り裂く術を持っている
だが用心していればオーク族に怖いモノなし
隙をついて攻撃し、姿隠すモノなど、弱きモノの象徴
のはずだった・・・
ついさっき集落で見た惨劇。
その第二波が今この場に訪れている。
突然上空から逃げ場もないほどに降り注ぐ隕石?に仲間たちが潰されていく。
我らは誘い出されたのか
周辺一帯からオークたちの悲鳴や岩が木々をなぎ倒す音が聞こえる。
そう。そして遂には我の頭上にも。。。
・・・・・どんな種族だったのであろうか。
・・・・・どれほどの高位種が相手だったのだろう
・・・・・どれほどの大群が待ち受けていたのだろう
下位種ではなかった分即死には至らなかったが、止めを刺されるまでにそう時間はかからなかった。。。




