初依頼
誤字脱字があったらすいません。
ご指摘ください。
『月夜の光』に隣接している食堂でゼイネさんに朝食を振舞ってもらった。
ゼイネさんの作るご飯は自分で言うだけあってうまかったなぁ。
満足にお腹をさする。
さて、腹ごしらえが済んで満足してたら睡魔に襲われるからな、部屋には戻らずギルドに向かうか。
重い腰をあげて席をたつ。
宿屋の玄関を出たところで昨夜の事を思い出す。
昨日会ったミサンガ売りの子の姿は見えなかった。まぁ会えるチャンスはまたあるだろ。
昨夜の宿屋まで来た道を思い出しながら、ギルドへ向かうことにした。
夕方や夜にはすでに閉まっていたお店が日中は開いてるようだ。逆に串屋のおやっさんの店はない。
そんなお店の中で気になる店を見つけた。魔道具の店だ。
魔道具って俺が見てたラノベでは超高価なものだったからなー。でもめっちゃ気になるなー。。あ~~気になるけど手持ちのお金もないしー。でも見るだけなら、、、でも見たら欲しくなりそうだし~。
・・・・・けど、今は仕事優先で!もっと稼いだらゆっくり足を運んでみよう。グッと自分の気持ちを抑え込み再びギルドへと足を向けた。
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ギルドの裏口に到着して、ふと考える。
えぇーっとそういえば昨日はあんな騒ぎになったせいで裏口から出たんだった。今日は表に回ったほうがいいかな。
他の冒険者に警戒しつつギルドの表口に回ったが杞憂だった。ほとんどの冒険者は昨日の夕方か朝一から依頼を受注して行くらしい。ポツポツとまばらに冒険者がいるぐらいだ。
よし何事もなく掲示板も確認できそうだ。
「えぇーっと、確か依頼は自分のランクの一つ上のランクまで受けられるんだっけ?って事は、ちゃんと討伐もあるな」
Eランクの依頼で見ると、ホーンラビット-3銅貨/体、それからビッグラット-6銅貨/体、ゴブリン-3銅貨/体、ボム-3銅貨/体、ビッグボム-1銀貨/体、、、それから癒草の採取-1銅貨/本、毒消し草-2銅貨/本。痺れ草-3銅貨/本。
魔石の単価は大きさや輝き・色で変わってくるものの、やはり上位クラスの魔物を倒せばかなり大きいんだと。
うーん、今まで会ったことない魔物と採取系ばかりだな。Eランクの魔物だからきっと弱すぎて会わなかったんじゃないか?それとも生息地が違うから戦ったことがないのか。
用心するに越したことはないが、昨日の流れだと俺のステータスや能力はチートだからな。慎重かつ大胆に行きたいところだ。
Ⅾランクは…討伐が殆どだな。
ファイアリザードの群れ!?群れって急にレベル上がりすぎじゃないか??
他には、、ポイズンビーの巣を駆除!? それからブリザードアウル。モスキートバット。うわっ名前だけでキモ! サンドラビットの群れ。ワイルドッグの群れ。お!これなんか名前だけだと優しそうな依頼に感じるぞ。サウンドツリーの森。森全体が魔物???
そんな状態で掲示板のまえで悩んでいると、メルさんが気にかけて声をかけてくれた。
優しいんだからぁ~~##
「すごく悩んでいらっしゃいますね」フフッ
(うん、今日もかわいいwwメルさん会いたさに通う輩もいるらしいからな)
「メルさん昨日はご迷惑をお掛けしました」
「いえ、こちらこそ。あんな大騒ぎになってしまい申し訳ございませんでした。あの後もマスターからソウマ様を気にかけるようにと言われましたので…」
「そんな!メルさんが謝らないでくださいよ。俺が非常識だったから」
お互いに謝りあってたら、ふと目が合い、何だか笑えてきた2人。
傍から見たら何イチャイチャしてるんだと怒られそうだが、邪魔者はいないからね。
「そういえばメルさん。”様”付けで呼ばれるのは何だかくすぐったいので普通にソウマと呼んでください。あと敬語も使わないで友人のようにフランクにお願いします!」
「そうでしたか、わかりました。敬語は徐々に慣れるようにしますね。ではお言葉に甘えて私の方が少しお姉さんですから”ソウマくん”と呼ばてもらいます”」
「はい!ありがとうございます!」
「はい!これからまた宜しくお願いしますねソウマくん””」
(はい!かわうぃーーー♡ 仕事頑張りまーす!!!)
「あ、それでどの依頼を受けます?ww」
「あ、忘れてましたww」
「昨日はお伝え出来なかったのですが、ギルド規約には”依頼を受ける”とあります。ですが、実際の現場では何が起きるかわかりません。
あくまでも”依頼を受ける”とは目安なんです。実際に討伐依頼以外の魔物しか出ない場合や、その他の素材を入手する確率は少なくありません。ですのでその他の素材や魔物の討伐もちゃんと買取りは出来ますので安心してください。買取りしないと冒険者の方は生活が成り立ちませんから」
「なるほど!それはありがたいですね!!
あーでもやっぱり見た感じだと群れの討伐とか1つ上のランクはレベルが高そうですね」
「いえ違いますよ” 群れの討伐は通常パーティで受けるものなんです。ソロ冒険者の方が群れの討伐依頼を受けるのは、掲示板のランクよりも2つ上のランクぐらいが一般的です。依頼を受けられない訳ではないんですが、力が見合っていない方には注意喚起としてお声がけをしてます」
「じゃあ群れの討伐は受けることが出来そうにないなぁ」
「群れの討伐依頼も一時的にパーティを組んで受ける事が出来ますよ!群れの討伐依頼は、ほとんどの冒険者の方が安全を考慮しパーティを組んでいるだけであって、必ずしも絶対ではありません。先ほど言ったようにソロで受ける方もいますから。まぁ中には無茶してケガする方も居りますが、、、」
「ほーほー。なるほど!オッケーです!無理は禁物ってことね」
「そんなこと言って。無理して討伐に行ったらダメですよ!? 確かにソウマくんの能力は強いと思ってますけど、まだ慣れてないんですから!ちゃんと危なかったら逃げるのも大事ですからね!!・・・あまりお姉さんを心配させないでくださいね…」
(オフッ!!”” キューーーン””” あ~もしかしたら、もしかしたらメルさんが俺の将来の・・・・
受付嬢の姿もカワイイけど、私服も見てみたいなー。2人で王都デートして雑貨屋見たり、おいしいご飯食べたりして、夜になったら~いい雰囲気のまま、、、、、、、)
「・・ーい。 おーーい。ソウマくん聞いてますかぁーーー!?」
「あ、あぁぁ”” はいはい、聞いてます聞いてます”」(あぶねー” 完全妄想族””)
「最初はポーションの為の癒し草とか毒消し薬や麻痺薬の材料の採取などもありますからね」
「そーですね!!では早速行ってきますね!!」
「気をつけて行ってきてくださいね」
「はーい、いっぱい狩ってきますね!!」ニコッ
「はい!いっぱい刈ってきてください!」ニコッ
そう言ってギルドを後にした。よーし、いっぱい倒して稼ぐぞーー⤴⤴
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「気を付けて行くんだぞボウズ」
「ありがとうございます!!」
門番の人たちに挨拶をし、いざ行かん!!
門を出たらそこはすでに自然界だ。何が起きても不思議じゃない。気を引き締めていくぞ!
ってのが討伐に行くときなんかの冒険者で、野宿したり、何日分かの食糧だの荷物だの沢山持って出て行くらしい。俺は手ぶらでゴーゴー!!って感じだから門番も心配してくれてたw ありがとな!!
ヤバい、全然緊張感がないw のどかな所を散歩してるだけみたい。
王都から始まるこの道はどこまで続くのかな。次は街かな。村かな。
そういえば色々な草や花・木の実なんかも何かしらの素材にはあるんだったな。ということで鑑定をしながら歩くことにした。
-----『鑑定』
目に入るものが次々に鑑定されていく。これがレベルが高い人や魔物なんかだと鑑定が不可能な状況やモノも出てくるだろう。昔よく本で目にしたことがあるから。ただ冒険の初手としてはこの場所は、そーだなぁ…始まりの草原ってところだろうw
「お、なんだこれ」
”魔力実”
「むむ、名前からして魔力がらみ。魔力回復とか魔力最大値増加とか?」
”魔力の実”
魔力が宿る実。魔力の最大値を引き上げる効果。薬品との調合も可。合成として使用する場合、完成時の魔力増効果。増数値は作成者の技量により合成の都度異なる。
「おぉーー、幸先がいいんじゃないか?こういうのはすぐに使うのは勿体無いから----空間収納!」
「あ、癒し草。これもそうだ!」「Get~~!!」「結構近くに固まってる””」
「これは状態がいい!」「あ、あっちにも」
「鑑定最強~~##」
・・・・どこだ、ここ。
あちゃ~。ハシャぎすぎた。俺は子供か!!
いや確かに今は子供なんだけど。。
結構な森に囲まれた所に来ちゃったな。。
こういう時のありがちなパターンだと、、
-----『索敵』
俺の索敵スキルに反応が出る。索敵の範囲は数百メートルってところだろう。
ほらなー。やっぱ周りに敵いるじゃん。
ん~~3、、いや4匹だ。近づいてくる。
・・・どこから。
-----『暗視』
あれ?森からきてるわけじゃない。四方から来てるみたいだけど。
空か!??
俺的には目標は早めに捉えておきたいからなー、、来る前に飛んじゃえ!!
-----『身体強化』! からの-----『超跳躍』!
背の高い木を超える跳躍を見せて、周りを確認する。
あれ?空にも飛んでくる魔物はいないじゃない。
って事は下か!!
超跳躍からの降下中にそいつらは出てきた。
-------『鑑定』
”ホーンドモル”
なるほど、モグラか。鑑定している暇がないけど、あの角と牙はきっと肉食だよね。
確かモグラは聴力が優れてるんだっけ。はしゃぎながら癒し草を採取してたからなー。
あとは周りに人がいないのも確認済みだから…
-------『ビッグノイズ』!!
俺の魔法を受けて、穴から出てきた所で頭がグルングルン回ってるみたい。
着地してからも動けずにいるモグラ達に剣を突き刺し、息の根を止める。
「硬いなー」
俺もよくこんな普通の剣で魔物の討伐に来たよな。こんなんじゃ他の魔物を倒すのも一苦労だな。
あ、スキル使えばよかった。マジで忘れてた。
とは言ってもこんな武器じゃ心もとないので、、剣を強化します!!
しかし鍛冶を経験した事もない俺にはすぐに武器を作成する技術もないので、自分の剣に付与することにした。
「まずは、『強度増加』『劣化防止』『サビ防止』『刃こぼれ防止』『切れ味倍増』『超軽量化』、、こんな所でいいか」
早速スキルを使って、木に試し斬り。
-----『剣風』
剣速によって生み出された風が”斬撃”となって木を薙ぎ倒していく。
横一文字みたいでイイ感じだ。
少し木を倒しすぎ疑惑が浮上したけど……オケーーイ””
だけど俺、理想を言えば『カタナ』欲しいな~。どこかにいい職人いないだろうか。
そんな事考えながら、ホーンドモルの角や爪も回収していく。皮も一応採取しとくか。
「ギルドに帰ってホーンドモルの依頼も発生してたらラッキーだな!」
素材の回収が終え、まだギルドに戻るにはまだ早い時間だと思った俺はどこに向かおうか考えた。
先が見えないほど木々を斬ってしまったわけだが、この木々も絶対何かの役に立つと思うんだよね。
結果、さっき自分の試し斬りで薙ぎ倒した木を『空間魔法』を使って回収しながら、森を抜けて行く。
通り抜けた先の被害も知らないまま。
更新遅くてすみません。




