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神の試練  作者: しゅむ
第1章:迷宮
9/18

1-5

仲間が出来ました。

お近づきの印です。わー。欲しかった魔石だー。

ガイドブック読んどけ!

 小松は秀司にガイドブックを読むように告げてから、自分の部屋に戻って習得した魔法を白い部屋で練習していた。


 神が公開した魔法は8種類で、小松が狙っていた魔法は身体能力向上と回復の魔法だ。

 小松が習得した魔法は火属性に分類される身体能力向上だ。ステータスの『体』というポイントに影響を与えるが、小松の現状では数字が1増えるだけだ。


 それでも小松が秀司に腕相撲で勝てるほどの筋力を手に入れる為、その影響力は大きいと言って良いだろう。


 小松は自身の前に浮かぶ半透明なディスプレイを見ながら呟く。

「ステが2つしかないって逆に凄いな……」


 ステータスの種類は『体』と『頭』だけで、それぞれが1だ。レベルも1と表示されている。

 そして、レベルが上がった際に2ポイントが付与され、任意で割り振る事が出来る。


 体のステータスは主に身体能力や身体の頑強さに影響を与える。

 頭のステータスは魔法の習得可能数と魔力量に影響を与える。魔力量は魔法などを使う際に減少し、数字として見る事は出来ない。魔法を使った際に生じる独特の疲労感を頼りに、自分で残魔力量を推し量るしかない。


 小松は先ほど秀司と腕相撲した際にステータスが同じ1でも、個人で差がある事を確認した。

 そして、魔法を使った際に体が1ポイント増える事も確認済みだ。


 小松は白い部屋に用意した椅子に座って呟く。

「どんなビルドを組むのか大事だな……」


 どんな風にキャラクターを育成するのか。最終的な形はどのような形なのか。小松は自身のステータスをどのように割り振っていくのかを検討しているのだ。


 もちろんその間も魔法の実験や練習を続けている。もちろん魔力が枯渇するした際の言いようもない疲労感は経験済みだ。


 小松が白い部屋に入って練習しているのは魔力量のコントロールだ。

 何も考えずに魔法を使えば、一定量の魔力が使用され、一定の効果が発動する。しかし、魔法を使う際に魔力量を自分でコントロールすれば、身体能力向上の効果時間だけを変える事が出来た。


 自分が狙った時間だけ効果を持続させるのは難しいが、小松はその点の練習を続けている。秀司からの呼び出しに備えて、少量の魔力で魔法を発動させている。


 そして、小松の椅子の前にはテーブルが置かれており、テーブルに置かれているグラスには、無色でキラキラ輝く液体が注がれている。


 小松は液体を少量飲んでから目を閉じる。

 十数秒後に小松の身体は薄っすらと赤く光り始め、目を開けた小松はテーブルに置いてあるスマホのディスプレイをタップする。


 スマホはストップウォッチになっており、1分ほど経ったところで小松の身体から光が消える。そして、再び目を閉じて赤い光を纏う。


 しかし、小松は赤い光を纏ってしばらく虚空を見つめ、残っている自分の魔力量に集中する。そして、グラスに入った液体で唇を湿らせる。

 もちろんスマホのストップウォッチは起動済みだ。


 小松は開け放っている扉の先にある電話を見つめる。

「秀司は何してんだろ……。読むのにそんな時間掛ったかな?」


 小松は秀司が恥ずかしさで死にそうなのを知らないのだ。そのおかげで想定以上に練習時間が延びている。


 それから数十分後。ようやく練習を続ける小松が秀司に呼び出された。


 小松はキラキラ輝く液体をガラス瓶に入れた状態で出現させ、それを持って部屋を出る。

「あっ、消えるんだった……」


 白い部屋で出現させた物は白い部屋の外に持ち出す事は出来ない。

 ガイドブックにも記載がある事だったが、魔法の練習に夢中で失念していたのだ。


 その他にも部屋の中にある寝具やタオルなどを外に持ち出す事は出来ない。持ち出せる物はバスローブに下着、靴だけだ。そして、それらを買取屋で換金する事は出来ない。


 小松は手斧やリュックなどは部屋に置いたまま、手ぶらで秀司の部屋に向かう。


 廊下にある扉のプレートにある名前は見えないが、双方が仲間と認識しているか、招待された者は扉のプレートに書かれた名前を認識する事が出来る。


 大体の扉の場所を覚えていれば、招待された小松が秀司の部屋に辿り着くのは難しくない。


 小松は秀司の部屋の扉を軽くノックする。

「今、開けるー」


 部屋の中ら秀司の声が聞こえてきて、秀司が扉の前に居る気配を感じた小松が口を開く。

「……開いてよぉ」


 物凄い勢いで扉が開いて、秀司が耳を赤くして口を開く。

「止めろよ!」

「うひひ」


 小松はいたずらが成功したような表情で秀司の部屋に入っていく。

「ちゃんと読んだみたいだね」

「……あぁ」


 小松は憮然とした表情で頷く秀司を無視して白い部屋に入る。

「秀司、ソファーとテーブル出して」

「初めて出すからちょっと待ってくれ……」

「アームレスリングの台は楽に出してなかった?」

「アレは憧れもあったから精密に覚えてた」


 小松は呆れも困った表情で口を開く。

「それとは別に4日もテニスしてたんでしょ?」


 秀司は頭の中でイメージを固めているようで、目を閉じて眉根を寄せている。

「……ソファーは難しんだよ」

「アームレスリングの台とか、テニスコートの方が難しいでしょ……ってか1人で練習してたの?」

「いんや。錦戸さんとか世界のトップと一緒に」


 小松は大きく溜息を吐き出して口を開く。

「ソファーとテーブルくらいすぐ出してよ!」

「イメージが大事なんだろ!?」

「人間を出す奴がソファーくらいで時間掛けんなよ!」


 小松はようやく出現したソファーに腰を下ろす。

「ありがと」


 そして、何故か隣に座った秀司の肩を殴る。

「なんで1個しか出さないんだよ! 対面にもう1個出して、そこに秀司が座んの!」

「おぉ! なるほどな」


 秀司は再び目を閉じて集中してからソファーを出現させた。自分が興味のある物や、テニス関連のものは一瞬であるが、それ以外のものは苦戦するようだ。


 小松は対面のソファーに座った秀司を見て口を開く。

「それじゃあ今後について話そうか」


 小さく頷いた秀司に小松が告げる。

「とりあえず今日はもう部屋から出ないで普通に寝て良いよ。テニスしても良いし」

「マジか!?」

「今から迷宮に行っても中途半端だしね」


 すぐに白い部屋の床にテニスコートが描かれて、部屋の広さはグングン広がっていく。

「待って待って! 話が終わってからにしてよ」

「……お……おぅ」


 秀司の座るソファーの横にはラケットバッグも出現しており、チラチラと視線を向けている。


 そんな落ち着かない秀司を無視して小松は口を開く。

「午前2時になれば僕らは現実世界に戻るから、次に来る時に用意して欲しい物があるんだ」


 少しだけ真剣な表情になった秀司が頷く。

「何を持ってくりゃ良いんだ?」

「動きやすい服と靴。それとリュックみたいな背負える物に水筒だね」

「任せとけ」


 小松は再びソワソワし始めた秀司に告げる。

「今後は2人で迷宮を攻略していこうと思うんだけど、秀司はレベル上がったらどっちに振る?」


 ガイドブックを読んでいるから出来る会話である。こういった会話がしたい為に、小松は秀司にガイドブックを読ませたのだ。


 秀司は右腕に力こぶを作って口を開く。

「体だな。魔法に興味はあるけど、やっぱ体に振りてぇな」

「僕は回復魔法が欲しいから1、1で振ろうと思うんだよね」

「小松も体に2ポイントで、回復は俺が覚えたら良いんじゃねぇの?」


 小松は腕を組んで悩み始める。

「うーん……それも良いんだけど……」

「体は大事だって。目当ての魔石が見つかる保証はねぇだろ? 見つかったら金庫にでも入れて、レベル上がったら頭に振れば良いんじゃねぇか?」


 小松は秀司の意見に何度も首を小さく縦に振っている。

「確かに……頭に振っても魔石が無かったら無駄になるね。それに今後も体に振り続ける秀司が回復を使えるのは大きい……」

「だろ? とりあえず回復役は俺だけで良いと思うんだよ」


 小松は納得するかのように大きく頷く。

「わかった。とりあえず秀司が回復魔法を覚えるとして、最初のポイントは僕も体に全部振るよ」


 小松は立ち上がろうとする秀司に手を向けて制する。

「次回は迷宮から戻ってこないからそのつもりでいてね」


 強く頷いた秀司は立ち上がって笑顔で口を開く。

「よっしゃ! じゃあ練習して良いか?」

「良いけど、明日はちゃんと持ってきてよ?」

「わかってるよ」


 秀司は小松が立ち上がってすぐにソファーを消して叫ぶ。

「錦戸さまぁぁぁ!!」

「早っ! 一瞬じゃん!」


 呆れ顔の小松は白い部屋を出る際に呟く。

「なんか嫌な予感がするんだよな……」

「小松ぅ! また明日な!」


 小松の不安は秀司の言葉で吹き飛んでしまう。小学校時代に秀司が帰る際に言っていた言葉だ。また明日も遊べる。明日も楽しい時間が待っている。

 秀司の別れの言葉は小松には懐かしく、非常に心地の良い言葉だった。


 小松は小学校時代を思い出すようにして軽く手を上げる。

「……うん。またね」


 この日もガッツリ練習した秀司はお風呂で汗を流してから眠りについた。


 そして、秀司の目覚めは最悪だった。

 勝手知ったる自室での目覚めだ。


 秀司はガックリと肩を落としているが、時折ニヤニヤと顔を気味悪く歪ませる。

 そして、校内で小松を探すが見つからず、同じクラスの者に尋ねれば欠席との事だ。


 少し小松は心配だが、秀司は授業を終わらせて午後の練習に全力で取り組んだ。


 帰宅した秀司は午前2時に備える。

 秀司にとって動きやすい服と言えばテニスウェアだ。


 しかし、半袖短パンではない。ウォームアップジャージの上下に身を包んでいる。

 家の中ではあるが、テニスシューズも履いており、背中にはラケットバッグを背負っている。


 その状態でテニスの試合観戦だ。

 普段ならとっくに寝ている時間でも、テニスを観ていれば眠くはならない。むしろ1ポイント1ポイントに熱が入り、いつの間にか背負っていたラケットバッグは床に置いてある。


 そして、秀司は愛用のラケットを持っており、観戦中の試合に合わせて軽く身体が動いている。

 真夜中の家で秀司の足音やラケットの振る音が僅かに聞こえる。


 声を出す事は無い。既に両親から散々怒られているからだ。

 テニスの試合は時差の関係で、日本時間の夜や深夜になる事は珍しい事ではない。


 その試合を観ていて叫ぶ秀司は何度も怒られた。秀司の雄叫びに近所の犬も遠吠えで応えた事もある。そうやって怒られ続けた秀司は声を出さない。なるべく声は出さない。


 時折、呼気や小さい歓声は出てしまうが、ギリギリセーフだ。


 そして、秀司が家の中に小さな音を立てている時。時刻は深夜2時を告げる。


 その瞬間、秀司の目の前は一瞬でホテルのような部屋に変わっていた。

 今回に限ってはベッドで寝ていない。ベッドの横で立っている。ラケットを持って立っている。


 しかし、秀司の背中にはラケットバッグが無い。もちろんバッグに入れていた水筒も無い。


 しばらく呆然と立ち尽くしていた秀司は、ゆっくりとベッド脇にある電話に視線を移す。


 大きく深呼吸した秀司は受話器を取って小松を思い浮かべて1を押す。

『秀司?』

「うん」

『起きてたんだ。凄いじゃん』

「……あ……あぁ、まぁな」

『じゃあ、バッドステが付いちゃうから4時間後に電話するね。ちゃんと寝てね』

「あ……あぁー、わかった」


 秀司は小松と電話を終えて受話器を置く。

「……言えなかった……」


 秀司はラケットバッグと水筒を忘れた事を言えなかった。手には戦闘の役には立たないラケットが握られている。武器として使えなくもないが、無料で貰える粗末な剣に勝る事は無い。


 秀司は何度も大きく息を吸い込んで吐き出す。

 テニスの試合中に簡単なミスを引き摺らない為に、頭の中からミスを忘れる為のルーティーンだ。試合が終わればミスに対して真摯に向き合うが、試合中はミスを気にして最良の選択肢を逃す事もある。


 ミスは気にしない事も重要なのだ。

 秀司は靴と靴下を脱いでベッドに入って目を閉じた。ミスを忘れた秀司はすぐに眠りに落ちる。


 朝6時を過ぎた辺りで秀司を起こす電話が鳴り響いている。

 秀司の目覚めは悪い。4時間の睡眠ではいつもの半分だ。


 秀司は朦朧とする意識で電話を耳に当てる。

「……ぁい……もしもし……」

『やっと出た。迷宮行く前にフードコートでご飯食べるから下に行こ』

「……ぁい……」

『もう1回寝ないでよ!?』

「……ぁい……」

『ロビーで待ってるからね!』


 受話器を置いた秀司は大きく身体を伸ばす。

「く……ぅあぁー」


 そして、床に落ちているラケットを見て思い出す。

「……やべぇな。小松……怒るかな……」


 何故か秀司はラケットを手に持って部屋を出る。ラケットを持つと少し落ち着くのだ。

 しかし、廊下を出てすぐに後悔して、部屋に戻ってラケットを置いてきた。


 廊下にはこれまで見た事も無かった人たちが歩いており、階下のロビーは待ち合わせだろう人たちが大勢いる。また、フードコートの喧騒は非常に大きい。


 神の試練に挑戦している者は多く、朝の6時は人の出入りが最も激しい時間帯だ。多くの挑戦者が午前2時まで起きており、様々な物を神の試練に持ち込んでいる。

 そして、4時間の睡眠を取ってから活動を開始するのだ。


 秀司が今まで部屋の外に出た日程や時間は、殆どの者が迷宮に入っている時間だったのだ。


 ロビーに降りればすぐに小松を発見し、秀司は右手を振って呼びかける。

「小松ぅー、おはよー」

「……おはよ。とりあえずご飯食べよ」


 小松は秀司に挨拶を返すとすぐにフードコートの隅の席に移動する。中央付近はパーリーピーポーな人たちが集まっているからだ。


 小松はテーブルに1枚の金貨を置いてから、テーブルを軽く2回叩く。

 テーブルから金貨が消えて、その代わりに現れたのは瑞々しい野菜とチーズが挟まったサンドイッチだ。


 小松は慣れた様子でサンドイッチを食べ始めるが、全く動かない秀司を見て口を開く。

「あ、僕が秀司のお金も持ってたんだっけ」

「そ……そうだよ!」


 秀司は慌てて同意したが、真実は違う。

 フードコートの利用方法はガイドブックを読んで知っていたが、いざ目の前で見て驚きで固まってしまったのだ。お金の事など最初から頭の片隅にもない。


 小松はポケットから5枚のコインを出してテーブルに置く。

「最初だし5Gで足りる?」

「1Gで1品だよな」

「ワンプレートとか定食でイメージすれば大抵は1品扱いになるよ」


 秀司は目を閉じてイメージを固める。そして、手でテーブルを2回軽く叩く。


 テーブルから1Gが消えて、現れたのはグラスに入ったリンゴジュースだ。

「おぉ! すげぇな!」

「いや、食べ物にしなよ……」


 しかし、小松は初めてフードコートを利用した時を思い出して、生温かく秀司を見守る。


 フードコートでは買取屋や競売屋で得た金貨をテーブルに1枚置き、それと引き換えに様々な飲食物をテーブルの上に出現させる。出現させる方法は白い部屋と似ており、飲み食いしたい物をイメージしながらテーブルを2回叩くだけだ。


 自分の部屋から出なければ喉の渇きや空腹によるバッドステータスは付与されない。部屋を出てからしばらく活動して、徐々に渇きや飢えに襲われるのだ。


 しかし、再び自分の部屋の中に戻ればバッドステータスは解除されるが、白い部屋で出現させた物をどれだけ飲食しても、部屋から出ればすぐにバッドステータスが付与されてしまう。


 道具屋で購入できるパンやフードコートで食べる物なら、1品でバッドステータスは解除され、6時間は空腹状態にならない。

 満腹という感覚だけは発生するが、胃の限界は個々人で違っており、2品以上食べる事は可能だ。


 しかし、2品以上食べても満腹という状態を超える事は無く、空腹を覚える時間も1品食べた時と同じである。


 小松は2品以上食べるのは金銭効率が悪いと考えているが、精神面では非常に満足し、活力が溢れる事も知っている。


 小松は口の中のサンドイッチを飲み込んで口を開く。

「和風の朝食セットとか良いんじゃない?」

「おぉ! それ良いな。米、鮭、納豆、味噌汁だな」


 秀司は目を閉じてイメージする。

「和風の朝飯……」


 そして、テーブルを2回叩く。

「来い!」


 テーブルの1Gが消えて、四角いお盆に乗った和風の朝食セットが現れる。

「おぉ、成功だ!」

「良かったね」


 小松は食事を終えた秀司に告げる。

「じゃあ、部屋に戻って持ってきた物と武器を持ってロビーに集合ね」

「……お……おぅ」

「ん? どうしたの?」


 秀司は首を傾げる小松になんでもないと首を左右に振る。


 そして、小松と別れて部屋に戻ってきた秀司は頭を抱える。

「どうして俺はバッグを下ろして試合観てたんだ……」


 秀司が興奮してラケットを軽く振り始めた際に、背中のラケットバッグが邪魔で床に置いてしまった事を今さら後悔しても遅い。


 秀司が服や靴以外で持ってきたのはラケット1本だけだ。


 秀司は覚悟を決めて部屋を出る。

 左手に剣を、右手にはラケットを持って……。


時間を忘れちゃう事ってよくありますよね。

嫌な予感に限って当たりやがる。



何でも無い事を含めて、追記や修正をツイッターでお知らせしております。

https://twitter.com/shum3469


次回もよろしくお願い致します。

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