0-2
前回のお話
テニス王に……俺はなる!!
※注意
全話を通して屈指の残酷表現です。
苦手な方は次回のお話にある前書きを参考にして下さい。
午後の授業が終われば秀司が楽しみにしている部活動。テニスの時間だ。
秀司はホームルームが終われば駆けるようにして教室を出ていく。秀司の熱い想いを知っている担任や、クラスメイト達が秀司を呼び止める事はない。
呼び止めれば後日、熱い想いを語られる事になる。降参など存在しない。相手の心がへし折れるまで秀司の熱い想いの話は続くのだ。
秀司が相手の心をへし折るつもりは毛頭ない。テニスの想いと理由を話すだけで、相手が耐え切れないのだ。
秀司は毎日のように下駄箱には最速で辿り着いている。しかし、最速で下駄箱に来ているのは秀司だけではない。
(おっ、小松だ)
小学校時代の友人でもある小松も秀司と同等の早さで下駄箱に姿を見せている。既に靴を履き終わっており、秀司より早く学校を出られるような猛者は限られている。
帰宅部の小松が向かうのは自宅である。小松はゲームの為にいつも足早に下校している。
小松は様々なゲームで上位ランキングに名を刻んでいる。
ランキングが1位になっているゲームもあるが、そのランクを維持する為の練習時間や研究時間を確保する為に最速で帰宅する訳ではない。
単純に好きなゲームで遊んでいたらランキングに名が載ったのだ。
もちろん負けない為にやり込んだゲームもあるが、小松の動機はいつだって楽しいからだ。
楽しいから負けたくない。楽しいから勝ちたい。楽しいから沢山遊びたい。
人気のあるゲームや流行のゲームだからプレイする訳ではない。
小松が遊ぶゲームは小松が楽しいからプレイしているのだ。
その想いは秀司のテニスに向ける想いと似たようなもので、そう違いのあるものではない。好きなものが違うだけだ。
小松は今日も大好きなゲームをプレイする為に最速で帰宅する。
そんな小松を理解する秀司が、小松を呼び止める事はない。
途中までは小松の背中を追うようにしているが、すぐに2人は別方向に向かう。小松は自転車置き場で秀司は部室に向かうのだ。
秀司は部室に1番で到着すると、すぐに着替えてテニスコートに向かう。
入念なストレッチで怪我の予防に努める為だ。
怪我をすればその間は練習が出来ない。試合も出来ない。
1年生ながら優勝を期待された夏の全国大会では怪我に泣いた。その時から秀司は怪我の予防に時間を使うようになった。
テニスが出来ない時間が何よりも辛かったのだ。
入念なストレッチが終わる頃には他の部員も集まって練習が始まる。
冬の間は陽が早く落ちてしまう為、短い練習時間になってしまうが、その分は集中力と強度のある練習で補う。
暗くなればボールを使わないフィジカルトレーニングが始まる。
十分に身体をいじめ抜いた後は帰宅し、大量の夕飯をありがたく摂取し、夜は早めの就寝を心掛けている。
しかし、錦戸選手や海外の大会をインターネットなどで観戦する際は、就寝時間が押してしまう事もある。そんな時は学校で不足分を補うかのように、机に涎という大海を広げている。
今日の居眠りは昨夜観てしまった過去の錦戸選手の試合に見入ってしまったからだ。
同じ失敗を繰り返さない為に、秀司は錦戸選手の試合が観たい誘惑に抗い、早めに就寝した。
何の変哲もない日常が終わり、起きれば新たな日常と練習が待っている。世界一の道のりは遠く険しいが、地味な練習を積み上げた先にしか到達は望めない。
しかし、新たな日を自室で迎えるはずだった秀司が目を覚ました場所は学校の教室だった。
秀司が学校で居眠りをするのは珍しい事ではないが、秀司は朝起きてからここまでの記憶が全くない。居眠りは常習犯でも居眠りをするまでの記憶は残っているのだ。
不思議な現象に秀司は呆然とした表情で黒板を見つめる。
授業内容は全くわからないが、これは珍しい事ではない。秀司の成績は英語以外が壊滅的な状態だ。
英語の成績が良いのはテニスのプロになれば、試合の為に海外を渡り歩く必要があるからだ。その際に英会話は必須であり、学校成績の為と言うよりは、プロになる為の準備に等しい。
秀司は授業を無視して教室を見渡し、すぐに小声で呟く。
「……あれ?」
クラスメイトの顔ぶれが記憶とは違っており、綺麗な艶のあるプラチナブロンドの髪をした女子生徒まで居るのだ。
透き通るような白い肌に大きなクリっとした碧の瞳、日本人離れした高い鼻だが、カッコイイと言うよりは非常に可愛らしい女子生徒は、秀司の教室では異質の存在感を放っている。
窓の外を見れば昨日までの景色とは少し違和感が漂う。
再び黒板に視線を戻した秀司は首を傾げる。
「……おぅ?」
秀司の様子に気が付いた教員が秀司に声を掛ける。
「どうした? 起きたのか?」
混乱中の秀司は首を傾げてポカンとした表情で口を開く。
「いや……夢……っスかね?」
その答えに教員は溜息を吐き出して秀司に近寄る。
「おい、おい。大丈夫か? 次は3年で来年の今頃は受験の追い込みだぞ? クリスマスなんて無いんだぞ?」
「……え? 次が3年? 受験?」
秀司には2年生に進級した記憶が無い。寝る前までは確かに1年生だったのだ。
2,3年生の先輩たちを避けるように学食で席を探したのは、昨日の事のように思い出せる。
教員は混乱中の秀司に告げる。
「まぁ、池田は夏の大会で優勝したからな。大学は推薦だろうな」
「……はい?」
秀司の夏の大会は怪我の影響でベスト8だ。途中棄権した試合の相手はそのまま優勝したが、その相手を追い詰めた上での棄権で、非常に悔しい想いをした事は頭から離れない。
翌年は怪我無く優勝を目指す為に怪我の予防に努めているのだ。その成果を発揮して優勝した記憶が全くない。
そんな混乱中の秀司に代ってクラスメイトが声をあげる。
「先生、秀司はプロになるらしいっスよ」
「ほぉ……」
秀司は声が聞こえた方に視線を向けるが、気軽な様子で軽く手を上げるクラスメイトに心当たりがない。
教員は秀司の机を手でトントン軽く叩き、秀司の視線を自分に向けさせる。
「どちらにしろ卒業せんと駄目だろう。テストで赤点が続けば留年だぞ」
秀司は留年という単語には敏感に反応する。
留年すれば学校で練習は出来るが、高校年代の試合に参加するのは不可能だ。プロも参加するような大会にエントリーすれば問題は無いが、それを続けた場合は出席日数が足らずに再び留年するだろう。
試合経験と言うのは非常に重要で、練習では培えない技術や経験を得る事が出来る。また、勝ち進めば名が売れて秀司の弱点を探す相手も増えるだろう。
弱点を狙ってくる相手に対抗しながら勝ち進むのは得難い経験であり、弱点を克服する新たなモチベーションにも繋がる。
秀司にとって試合が出来ないというのは堪え難い苦痛である。
秀司が教員に何か言おうと息を吸い込んだ瞬間に、地面から突き上げるような衝撃と『ドン!』という低音が響く。
小さな揺れから始まった揺れは徐々に大きくなっていき、教員は叫ぶように指示を出す。
「机の下に隠れなさい!」
教員の指示が出る前から既に生徒は動き始めており、すぐに全員が自分の机の下に避難を完了する。避難訓練のような緩い雰囲気は皆無だ。
教室には恐怖からか女子生徒の悲鳴が響いているが、弱まる事のない大きな揺れは、誰もが経験した事の無い激しい地震に変わっていく。
机の脚を自分で握り締めなければ、机も自分も何処かに飛んで行ってしまいそうな大きな揺れだ。
秀司は机の脚を握りしめながら、建物が揺れる激しい音や生徒たちの悲鳴に混じって『ズ……ズ……ズ……ズ』といった奇妙な低い音が聞こえている。
奇妙な音が止んだ直後に地下から爆発音のような音が響き渡る。
地震は激しさを強め、窓ガラスは割れていき、悲鳴は増々大きくなっていく。
秀司は窓ガラスが割れた音を聞いて窓を見るが、それ以上に衝撃的な光景が視界に飛び込んでくる。
割れた窓の周囲の壁が『ベキベキ』と嫌な音を出しながら割れていくのだ。
学校は災害時の避難場所にも指定されており、非常に頑丈な作りをしている。
そんな学校を破壊するほどの大きな地震に周囲の建物が耐える事は難しい。
秀司は自分の家や家族の安否を心配するが、そんな心配を嘲笑うかのように壁の亀裂は教室の床にも伝わっていき、壁と床は激しく嫌な音を立てながら教室を文字通り分断する。
割れた床に近かった生徒は吸い込まれるように階下の教室に落ちていくが、階下の教室も床は割れており、その下にあるはずの地面は底が見えないほどに大きく割れている。
地面が割れればどれだけ頑丈に作られた建物でも耐える事は出来ない。
立ち上がる事も出来ない激しい揺れは続いており、大きく割れた地面に生徒たちが吸い込まれるように落ちていく。
暗く深い地割れの中に落ちなかった生徒たちには瓦礫が上から降り注ぐ。
そんな大地震にちっぽけな人間が抗う事など不可能だった。
幸か不幸か秀司は地割れの中に落ちる事はなかったが、瓦礫が降ってきた衝撃は凄まじく、秀司は自分が意識を失っていたのか、意識を保っていたのかも定かではない。
揺れが小さくなって目を開いた秀司の視界は真っ暗で身動きも出来ない。感覚としては仰向けに寝転がっているようだ。
しかし、秀司はテニスで鍛え上げた肉体に自信がある。特に右半身には強い自信がある。
秀司は自慢の筋肉で動かない手足に力を込めようとするが、腹筋に力を入れた直後に激痛に襲われる。
「ぐっ、ぎあぁぁああああ!!」
しかし、叫べば痛みは加速し、秀司は歯を食いしばって痛みに耐える。
秀司の目には涙が滲んでおり、少しでも身体を動かそうとすれば再び激痛に襲われる。
秀司は目だけで激痛の中心である腹を見る。
しばらく見続けていると暗闇に目が慣れた事で僅かに痛みの原因が見えてくる。
そこには折れた机の脚のような物が秀司の腹に真っ直ぐと突き立っていたのだ。
視覚から入った情報と感覚から異物が腹に刺さっている事を自覚した事で、痛みは鮮明となり、動いていなくても秀司の痛覚を激しく刺激する。
しかし、秀司は叫び声をあげずに歯を食いしばって耐える。
「ぎっ……ぐぐ……」
叫べば先ほどと同様に痛みが増すだけである。
荒くなっている呼吸で発生する僅かな動きでも痛みが増してしまうのだ。
秀司は激痛に耐える事と同時に小さい呼吸を繰り返す。痛みを刺激しない呼吸は存在しないが、呼吸を工夫する事で痛みを緩和する事は可能だ。
秀司のきつく閉じられた目からは涙が溢れて流れていくが、徐々に呼吸は落ち着きを取り戻していく。
秀司は閉じていた目を開いて右腕に視線を走らせる。秀司にとってもっとも重要な利き腕だ。
右腕は二の腕辺りまでしか確認できないが、その先は何か重い物で遮られて視覚的な確認は出来ない。しかし、右手の感覚だけは無事なようで、指が動いたような感覚に秀司は少しだけ安堵する。
今は命の危機に陥っているが、右手が無事ならテニスで世界ナンバーワンの夢を目指せる。身体に障害が残れば別のカテゴリーになり、そちらには既に日本人男子で世界ナンバーワンに輝いた偉大な選手が居る。
もちろんそちらを目指す事になっても秀司は努力を続けるだろうが、テニス選手が利き手を失えば話が違ってくる。
右手の感覚が無事な事に安堵した秀司は左腕も確認する。
左腕も何かが重く圧し掛かっており、視覚的に無事を確認する事は出来ないが、右手よりも自由に指を動かす事が出来て安堵する。
秀司は自身が瓦礫に埋まってしまっていると状況判断するが、日本の自衛隊が優秀なのは知っている。
助けが来るまでの時間は読めないが、意地でも生き残る覚悟を決める。
秀司自身の夢の為。歴史に名を刻む最初の日本人になる途轍もなく困難な夢の為。
秀司は決して諦めない。最後の瞬間まで負けを認めず、勝ちを模索するのはギリギリの勝負ではよくある事だ。
覚悟を決めた秀司は周囲から無数の呻き声や叫び声に気が付く。
秀司と同じように生き埋めになっている生徒たちだろうが、身動きが取れない現状では出来る事はない。
秀司も腹を貫かれてギリギリの状態だ。
テニスの試合で昂った感情を鎮めるのと同じようにして、秀司は絶望的な状況に抗っている。怒りの状態やマイナス思考が続けば試合に勝つ事は出来ない。そういった状態になった時は、なるべく早く頭を正常な状態に戻す必要がある。
テニスの経験を活かして落ち着きを取り戻した秀司は、今の出来事が夢である可能性に思い至る。
自室で寝るまでは確かに1年生だったが、起きた場所は教室で、教員の言葉から2年生に進級もしていた。
朝起きてから学校に行くまでの記憶は無く、2年生の記憶も丸々持ち合わせていない。
もちろん大会で優勝した歓喜の瞬間を忘れるのはあり得ない。
夢だと断言するのは簡単だが、すぐに否定する材料が思い浮かぶ。
夢に色は無く、痛みも無いのだ。
教室での光景は確かに色があり、今も身体を圧し潰すような重みは確かに存在し、腹の痛みは気を抜けば意識を刈り取るだろう。
腹からの出血は机の脚が刺さっている事で大量出血には至っていないが、確実に血液で濡れている感触も夢とは思えない。
夢である可能性は限りなく低く、これだけの状況でも目を覚ます事は無い。秀司は頭を切り替えて現実として受け入れ始める。
現実として受け入れれば尚更死ぬ訳にはいかないが、精神的なプレッシャーは秀司に重く圧し掛かる。
秀司は心が折れないように頭の中で自らを鼓舞している。
(諦めるな! 世界一になるんだ! 助けは来る! 信じろ!)
秀司は自らを鼓舞しながら手足の確認にも余念がない。
チラっと右腕を見ては指の感覚に安堵し、左手や足の感覚がある事も秀司の心が折れない精神的な支えになっている。
秀司は消えそうになる意識を精神力で繋ぎ止めている。
机の脚が秀司の腹から抜けてしまえば大量に出血してしまうが、刺さったままという事が幸いし、徐々に血液は凝固して出血を減らしている。
5分や10分という短い時間でも秀司の体感では数時間にも感じられている。それほどに絶望的な状況だが、秀司は諦めずに歯を食いしばっている。自らを鼓舞する事を決して止めない。
生を諦めない者に不幸は続くもので、大地震の後には余震が待っており、当然のように生き埋めになっている生徒たちを余震が襲う。
先ほどの恐怖体験が思い出された生徒たちの悲鳴や叫び声が秀司に届くが、秀司は歯を食いしばって痛みに耐えている。
揺れる事で腹の傷が刺激され、途切れそうになる意識を懸命に繋いでいるのだ。
痛みに耐える秀司だったが、大きく揺れる事で周囲の瓦礫も動いている事に気が付く。
絶妙なバランスで成り立っている瓦礫が崩れて、頭の上に落ちてくる可能性はあるが、手足を潰すようにしている瓦礫から抜け出すチャンスでもある。
秀司は目を閉じて右腕の重みに集中する。上手く揺れる瓦礫に合わせて右腕を引っこ抜こうと試みている。
揺れる瓦礫に合わせて少しずつ右腕を動かし続け、感覚と筋肉を駆使して遂にスポっと右腕が抜ける。
秀司は右腕が抜けた事で絶望的な状況にもかかわらず笑顔が漏れる。
(よっしゃ! 抜けた!)
テニスプレーヤーは利き手を非常に大切にしている。どんなに気を付けてトレーニングしていても、利き手側の筋肉量は多く、感覚なども優れており、他の部位に比べて信頼も厚い。
秀司は自由になった右手を顔の前に持ってくる。
「……ぁ……れ?」
怪我の確認は重要である為、すぐに右手を目の前に持ってきたのだが、肝心の右手がどこにも見当たらない。
秀司はゆっくりと視線を右に向ける。
「あ……あぁぁ……」
秀司の右腕は肘から先が無く、瓦礫による圧迫止血から解放された事で大量出血が始まっていた。
秀司は呆然と右腕の先を見つめる。
「……嘘……だろ? 指が動く感覚だってあるし……痛みだって……」
それは幻肢痛という症状だ。
失った部位の痛みや感覚などを錯覚する症状で、怪我や病気で四肢の切断をした者の多くが体験する症状だ。
秀司にとって重要な利き手が無いという事実は、繋ぎ止めていた意識や折れなかった心、諦めずに夢に向かう希望を粉砕する。
秀司は首を左右に小さく振る。
「あぁ……ぅあぁぁ……あああああああ!!」
叫び続けた秀司が叫ぶのを止めて、消えた右手に視線を向けた後に再び大きく叫ぶ。
大きく息を吸い込むような荒い呼吸も今の秀司には影響が無い。叫べば腹の痛みは刺激されているはずだが、今の秀司は痛みを感じていない。
叫ぶ秀司の目からは止まっていた涙が溢れて零れ落ちる。
「夢だろ!? 起きろよ!! クッソがぁぁぁああああ!!」
秀司は時間にしてどれだけ叫んでいたのかわからないが、叫ぶ体力も気力も無くなったのか、今は口を半開きにして呆然とした表情で虚空を見つめている。
秀司は大量出血の影響で身体が小刻みに震え始めている。
(俺……死ぬのかな……)
秀司は失った右腕を見つめて静かに涙を流す。
(まぁ良いか……テニス……出来ねぇもんな……)
生きる事を諦めてしまった秀司は、生き残る為の試行錯誤も止めている。絶望に染まった表情は生きる意志を感じられず、小刻みに震える身体に気が付いても危機感を覚えていない。
早く死にたいとすら思っている。
生きる事を諦めた秀司の目から光が消えたのは、それから僅か数分後の事だった。
そして、死んでしまった秀司に子供のような明るい声だが、どこか不安そうな声が届く。
「やぁ、君は試練を受ける?」
しかし、秀司は唐突に聞こえてきた声に何も答えない。
右手と一緒に生きる意味も失った秀司は、完全な無気力状態に陥っていってしまった。
災害は無いのが1番だと思います。安心・安全・平和な毎日が何より幸せだと思います。
そういった幸せな日常を守る為に、どっかの天才が開発する超技術を待っています。
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次回もよろしくお願い致します。