対悪魔ラプラス
なんとか書けた…
明日も投稿できたらいいな。
「では菅野さん、開始の合図をお願いします」
さて、どんな攻撃をしてくるのかの確認からかな…
「それじゃあ、開始!」
開始の言葉と共に、ラプラスの目に魔方陣が浮かび上がる。
魔法!
とりあえず避け…
ラプラスの魔法で出現したのは黒い弾丸。
その数はゆうに100をこえている。
黒い弾丸はその場で漂い今か今かと発射の合図を待つ。
え?さすがにレベル変わりすぎでは?
そうだ、鑑定!
「《鑑定》!」
鑑定が妨害されました。
うわー、鑑定が本当に仕事しなくなった。
さて、どうする?
このまま攻撃してもあの弾丸を発射させられれば、攻撃あたる前に死ぬよね…
とりあえず攻撃を待って、もう一回魔法を使われる前に攻撃をあてる!
「こないのならばこちらからいきますよ」
その言葉と共に黒い弾丸の半分《・・》がモミジに向けて発射された。
きた…軌道はまっすぐだからできるだけ避ける!
モミジはいくつかの弾丸を避けるが、何個目かの弾丸に当たってしまい動きが止まってしまう。
動きが止まったモミジに向けて弾丸が殺到する。
ヤバい、HPは残り20避けられたのは20くらいかな?
とりあえずポーション飲んで回復しよう。
さて、これどうすればいいんだ?
弾丸は半分ぐらいしか飛んでこなかったから、避けきったあと攻撃してももう半分でやられるし…
ああ分からない!
どうすればいいの?
目が光ったからまたくる…
あ、灰色の弾丸?
スキルが発動したのか。
けど今発動しても変わらないな…
いや、逆に見にくくなってない?
そんなこと考えてる時間はないね、まず避けなきゃ。
動きをよく見て…避ける!
できるだけ数が少ないほうへ!
あたった!?
まずい避けなきゃ…
これでポーションも最後か。
そして次がくる。
よく見て少しでも耐える!
なんとか突破口を見つけろ!
分析今は邪魔…
分析のレベルが上がりました。
ここでレベルアップ?
これにかけるしかないか…
さっきと何が変わった?
弾が赤い?
けど灰色のもある。
そうか!
あたるのは赤であたらないのが灰色!
赤い弾に集中すればいけるか?
いやいくしかない!
赤い弾ができるだけ少ないところを見極める!
あたっちゃうけど、あたるとわかってれば止まらない。
これで私の勝ちだ!
モミジの攻撃は悪魔の体に吸い込まれるように向かっていき…
悪魔の体をすり抜けて地面にぶつかった。
偽物?それとも幻覚?
どっちにしても周りの弾を射たれて終わりだね。
はあ、残念。
報酬がなんだか知りたかったのになー。
で、なんで周りの弾は動かないの?
しっかり囲まれてるから逃げられないし、全然動かないし…
突然いろいろな方向から声が聞こえてくる。
「よくそこまでたどり着きましたね」
「ですが、そこに私はいません」
「残念でしたね」
「ズルいと思いましたか?」
「こんなキャラクターだすなよ、ふざけんな。とでも思いましたか?」
「それとも今すぐこのゲームをやめたくなりましたか?」
「そして、これは定められていた運命なのです」
「あなたがこの戦いに挑んだとき、いやこのゲームを買ったときすでに定められていたのです」
「あなたはここで負ける、とね」
「ちなみにこの戦いは負けイベントではありません」
「ですがあなたが私に勝つことはない」
「理由を知りたいですか?」
「考えてみてください、あなたならわかるはずです」
私が勝てない理由?
レベルの差?
いや、スキルか?
「私の見込み違いでしたかね」
「では、ヒントをあげましょう」
「私が名乗った名を覚えていますか?」
名前?
確かあのとき…
「やあ、こんにちは。私は…そうですねラプラスとでも名乗っておきましょうか。以後お見知りおきを」
そうだ、ラプラス!
ラプラス、悪魔…
そうか、ラプラスの悪魔か!
ラプラスの悪魔は、ある時点において作用している全ての力学的・物理的な状態を完全に把握・解析する能力を持つために、宇宙の全運動を知ることができる存在のことだったはず。
まあ、量子学によって否定された訳だけど…
ゲームの中なら擬似的に再現することも可能なのかな?
さすがにプレイヤーの動きは事前に予測できないけど、動き始めた瞬間に情報を解析すればプレイヤーの動きもわかると。
けど 名乗っておきましょうか の部分からラプラスは偽名だろうから、似たような力を持つ悪魔なんだろうね。
どちらにしろ私の行動が予測できるわけだから、絶対に攻撃をあてることはできないわけか…
「理解できたようですね」
「ここで諦めて死にますか?」
「それともみっともなくあがいて死にますか?」
「好きな方を選んでください」
それじゃあどちらを選んでも死ぬじゃん!
なら私が選ぶのは…
「悪魔ラプラス!絶対に倒してみせる!」
もちろん勝つに決まってる!