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閑話 菅野2

今までで一番長いのがこれでいいのかな?

それと明日かけるだろうか?

はあ、疲れた…

報告しにいったら逃げたと思われて怒られたし、戻ってきたらまだスライム倒してるし…


「《直感》!」


またなんかやってる。

直感って確か常時発動型のスキルだったはず。


「ふふっ」


ネットにだいたいのスキルの解説があったはずだけど見てないのかな?

まあ、いくつかは効果がないとか発動できないとかかかれてたけど。

前者は効果がわかりにくいスキルだったんだろうけど、後者はあきらめてるよね?

その辺はこの子を見習ってほしいな。


ん?急に走り出した。

何かあったっけかな?

ああ、薬草か。

薬草!?

アイテム発見系のスキルか、生産系のスキルがないと見つからないはずなんだけどな。

えっと鑑定に直感それと発見系かな?

何がやりたいのかわからないスキル構成だな…

まあ、いろいろ知りたいだけなんだろうけど。

そしてまだ薬草取るのか。

ここまでに1時間半位かかってるのにまだやるのか。

これだけ長くチュートリアルをやるのはこれから先もこの子1人だけだろうな…

はあ…


◆◆◆◆◆


「すいません、準備できたのでウルフお願いします!」


やっと終わったのか…


「ここまで来るのに2時間かけた人初めてだよ。本当に暇だからしばらくログアウトしてたけどきづいてないみたいだったし…」


「すいません、けどあなたがサボってなければこんなことにはならなかったのでは?」


まあ、あのときやめてればよかったんだよね。

過去に戻りたい…


「う、まあそうだねじゃあ、難易度は上、中、下どれにする?」


あ、難易度の説明するか。

これで難易度上選んで負けないかな…


「ちなみに難易度が上がると報酬が良くなっていって、上を倒すと3体目の挑戦権ゲットになってるよ」


「難易度上でお願いします!」


「わかった、じゃあウルフを出すよ」


ここでウルフを倒したらまた観察しはじめるだろうから、勝ってくれウルフ!


「《鑑定》!」


また鑑定してる。

レベルアップさせようとしてるんだね。

鑑定が使えないことに感謝!

あ、攻撃避けられた。

いいぞ、いけ!

ああ、あたらないかー。

もう一回だ、あいつを倒せ!


あ、攻撃くらった。

今のは避けれるだろ!

顔じゃなくてもっと低いところ、足とかを攻撃するんだ!

足に噛みついた!

よしいいぞ、そのまま足を噛み砕け!

ああ、振り払われたか…


あれ、なんで攻撃しないんだ?

攻撃パターンが変わったのか!

おお、風魔法!

これ作ったやつ勝たせるきないだろ。

ちょっと見てみるか。


ウィンドウルフ Lv5

HP 30

MP 50

力 15

耐久 1

敏捷 20

知識 1

器用 1

魔力 1

運 1


スキル

・風魔法Lv1


うわっ。

攻撃あたれば勝てなくはないけど、敏捷が高いから「一撃にすべてをかける!」とかいってるやつはまず勝てないだろうな…

風魔法は威力はそこまで高くないけど見えずらいからな。

これならまずあいつに勝てるだろ!


え?なんで風魔法避けれるの?

なんかのスキルか?

ヤバい、前にでて避けた!

これは硬直見抜かれてる!

ウルフなんとかそいつを倒せ!

あ、口に剣突き刺された。

うわっ、ウルフに勝っちゃった。

はあ、また長くなるんだろうな…

とりあえず報酬渡そう。

今までに何人ウルフ倒したのかな…

317人!?

チュートリアルをやってない人もいるだろうけど勝率低すぎない?


「おめでとうございます!ウルフを倒したのはあなたで317人目です!これは報酬の10000Gです。いやーすごいね317人のうちの1人だよ」


「勝率3.17%!?」


単純計算するとそうなるよね。

なんかようやくまともな反応が見れた気がする。


「まあ、本来は群れで出るとはいえ推奨レベルはレベル10。さらに今回は魔法も使う特殊個体だからね、HPと攻撃力は低くなってたけど、それでも十分強いし、普通は君みたいに何回もスライムと戦ったりしないからレベルも1のままだから」


まあそれでもレベルは2、3ぐらいでしょ?

どんなステータスにしてるのかな?


「これに勝った人が公表されたりは…」


ああ、そんなのあったね。

この人達を目標にしてね。みたいなやつ。


「3体目に勝つ人がいなければ希望する人は公表するけど、それがどうかした?」


「なら公表はしないでください!」


「えーいいの?回りのプレイヤーに「ウルフに勝ったモミジさんだ。お前話しかけてこいよ」なんて言われるかも知れないのに?」


「それが嫌なの!」


面白そうなのになー残念。


「残念、まあ気が変わったら後のメールでYes押しといて。メールでNoを押さないと公表されるから気をつけてね」


これでNoを押し忘れてくれないかな…

それとこれからウルフと戦うとかいう訳でしょ。

動きがあったら通知が来るようにしたからこれで他のことができるね。

ウルフ狩りをまつ準備は万端。

さあこい!


「わかったじゃあご飯食べるので落ちます!また明日!」


ここでログアウト?


「え?まだチュートリアル終わってないよ?俺明日君のことずっと待ってなきゃいけないの?」


これじゃ別の仕事に集中できないじゃないか!


◆◆◆◆◆


あーようやく来た。

もう20時だよ?

仕事に集中しろって何度か怒られた。

これは全部君のせいだ!

何てことは言えないけどさ…

せめてまた明日にならないようにさっさと悪魔召喚させなきゃ。


「久しぶりー、えっと田中さん?」


さすがにそれはひどくないかな?


「菅野です!とりあえず3体目のモンスター出していいですか?」


「いえ、レベル上げたいのでウルフ出してください」


うん、知ってた。

早く出して、早くチュートリアルを終わらせよう。



「はあ、分かりましたではウルフですね。あ、ここでウルフに負けても3体目への挑戦権が無くなることはないので」


今回はどれぐらいで終わるかな?


◆◆◆◆◆

「すいません!3体目のモンスターお願いします!」


終わったのか…

結局30分ぐらいかかったよ!


「あーやっとか。これでチュートリアルから抜け出せる…さて、3体目だけど呼び出すのは俺じゃなくて君だ」


「え?私が呼び出す?」


「ああ、説明不足だったごめんごめん。えっとまず君にこれをあげよう」


「魔方陣が書かれた紙?鑑定してみればいいか《鑑定》!」


なんか他のものも鑑定しはじめたんだけど。

また長くなるの?


「魔力ってどうやって流せばいいんですか?」


あ、今回は短かった!

よかったー。


「その紙を右手で2回タップすると選択できるよ。そして召喚した悪魔のだす条件をクリアすればOK。わかった?」


必ず戦闘しなくちゃいけない訳じゃないんだよね。

悪魔によってはじゃんけんで勝つ、なんて条件もあったなー。

それと魔力を再現したから、いろいろなギミックができるようになったんだよね。

これも言っておこうか。


「リアリティーはないけど、魔力を操るには練習しないといけないから救済措置だね」


反応がないな。

魔力に興味ないのかな?

あ、召喚始まった。

魔力が足りない?

魔力10もないのか…


もしかしてまたウルフ狩り?

嫌だー!

仕方ないから私が発動させようか…

あ、ステータスいじってる。

ポイント残してたんだね。

よかったー!

今度こそ悪魔召喚成功!

さて誰が来たかな?


「やあ、こんにちは。私は…そうですねラプラスとでも名乗っておきましょうか。以後お見知りおきを」


うわー。

最悪に近い悪魔だね。

あ、距離とろうとしてる。

まあ無理だよね。


「まだ攻撃はしないのでそう怖がらずに」


そんなことするとよけいに怖がられるぞ…


「さすがに手加減はしますよ。そうじゃないとゲームにならないですからね」


ゲームか…

まああなたとても強いですしね。


「さてルールを決めましょう。制限時間逃げるか、私にダメージを与えるかどっちがいいですか?モミジさん」


さあ、悪魔の選択だ。

これで間違えるとすぐに終わっちゃうよ。



「とりあえず制限時間と与えなきゃいけないダメージ量を教えて」


「そうですね、制限時間は1分、ダメージ量は1でどうですか?」


悩んでる悩んでる。

どっちにするのかな?


「あなたの手加減っていうのはどれくらいなの?」


「逃げるなら私は魔法を一切使わない、ダメージを与えるなら私の攻撃はすべて1ダメージにして、私はその場から一切動きません。これでいかがですか?」


魅力的な提案だね。

これでダメージに誘って答えを間違えるとアウト。

うーん、鬼畜過ぎない?


「ダメージを与えるで」


「理由をお聞きしても?」


「あなたなら心よめばわかるでしょ」


「まあ、そうなのですが…やはりあなたがいってくれませんか?」


「まあいいか。あなたは逃げる時にあのスピードで動かないとはいっていなかったからね」


「まあそうですね。これで第1の試練は突破でいいでしょう」


おお、1つ目の試練突破!


「では戦闘に移りましょうか」


まあ、この条件でも普通に戦えば勝率は0%だろうけどね。

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