鍛冶屋ののんきな生産者
会話多めです。
ついたー!
ここがボゴさんの店?
なんか普通の家っぽいんだけど…
どこかで道間違えたのかな?
うーん、とりあえず聞いてみましょう。
ドアを開けると、中は以外に店らしい感じになっていた。
よかったー。とりあえず何かの店ではありそう。
「すいません。ここはボゴさんの店であってますか?」
奥の部屋から少年らしい声が聞こえてくる。
「確かにここは師匠の店だけど、今いないからまた後できたほうがいいと思うよ」
え?ボゴさんいないの?
だから看板とかが無かったのかな?
それだとウサギを倒すための武器が手に入らないんだけど…
1回ギルドに戻って別の店を聞いてこようかな…
ところであなたは誰?
「あなたは何でここにいるの?」
「ボゴさんに鍛冶を教わってるから」
それなら武器を作ってもらえるんじゃない?
「じゃあ君が武器作ってくれない?」
「え、俺?俺まだ見習いだし、職業も鍛冶師じゃないよ」
「鍛冶師じゃないと武器は作れないの?」
「そんなことはないけど、鍛冶師だと追加効果がつきやすいからボゴさん待った方がいいと思うぞ」
「じゃあ、君の作業見せてよ。それでよさそうなら私にも作って」
「話聞いてた?まあ作業見るくらいならいいか…邪魔するなよー」
そう言って少年が手に持っていた金属を炉の中へと入れると、金属は徐々に赤みを帯びていく。
少年は金属の熱し具合を見極めると金属を炉からとりだし、形を剣に近づけていく。
カンッカンッとリズミカルに金属をハンマーで打つ音が部屋に響き渡る。
しばらくして金属が変形しにくくなってくると、1度水に入れて冷やしてから金属を熱してまた金属を叩いていく。
おお、すごいリアルだね…
まあ現実で剣を造るところを見たことはないけど、
これを現実でもやってます。
って言われても信じられるね。
少年は何度か同じ工程を繰り返すと作業を止めた。
「終わった?」
「ああ、剣造りは終わった。これからスキルレベル上げるためにこの剣に細工するけどね」
「鍛冶だけじゃないの?」
「あれ?言わなかったっけ?俺生産系のスキルをほぼ全てとってるから、鍛冶師にはなってないんだ」
「鍛冶師にならない理由それ!?」
もっと修練が足らないとかなんだと思ってたよ…
「うん。俺の職業は生産者。鍛冶師とか、細工師とかだとLv1で追加効果付与率+5%のところを生産者は+2%その代わり生産スキル全てに効果がおよぶ。つまり器用貧乏ってやつ」
「それならいいじゃん、私の武器作ってよ。私プレイヤーの友達欲しいし」
「わかった、じゃあフレンド登録しときますか」
少年がステータスウィンドウを操作すると、モミジの視界にメッセージが表示された。
ロトからフレンド申請が届きました。
フレンドになりますか?
Yes No
へえ、ロトって名前だったんだ。
もちろんYes!
これからはいろいろ作って貰えるねー。
勿論料金と素材は渡すよ!
「じゃあ、これからよろしくねロト君」
「うん、よろしくモミジさん」
じゃあ早速武器を作ってもらいましょう!
「じゃあ持ってる素材渡すから好きなの持ってって」
えっと、ウルフシリーズしかないね。
じゃあ、ウルフの牙と爪と皮渡しときましょう。
「え?なんでこんないい素材持ってるの?攻略組が持ってきたやつよりちょっといい気がするんだけど…」
もしかしてあのウルフのだからかな?
菅野さんも特殊個体だって言ってたしね。
なんとなく正直に言ったら不味い気がする…
「そこら辺の露店で買ったやつだよ。安かったから買ったんだ」
「こんないい素材が露店で?NPCの露店はこんないい素材を売ってるの?後で場所教えてよ」
「いやー、どこだったか忘れちゃったよ。ごめんね」
「さすがにこんないい素材売ってる場所は教えてくれないかー。なら、これからもいい素材が手に入ったら持ってきてよ。どんなものでも造るからさ」
「まあ、それくらいなら…」
なんとかごまかせたかな…
ちょっと騒ぎになる未来しか見えないんだよ…
「じゃあ、今から武器を造るよ。今はどの武器を使ってるの?」
「剣だよ。初心者のやつ、あんまり力が高くないから要求される力少なめでよろしく」
「了解!できたらメッセージ送るからぶらぶらしてて」
「わかったー!素材パクらないでよー!」
「そんなことするか!」
レアな素材らしいからね…
まあ、大丈夫だろう。
多分。
大丈夫だよね?
じゃあ、魔道具についてギルドで調べてこようかな。
◆◆◆◆◆
いやーびっくりしたー。
何この素材?
使ったら剣に風属性(小)がついたんだけど…
本当にどこでこんなの手に入れたのかなモミジさんは。
けど、こんな効果がつくって分かればもっといいの造りたくなるよねー。
モミジさんごめんね。
素材全部使っちゃうかも。
◆◆◆◆◆
ロトからメッセージが届きました。
私の視界に通知が届いた。
おお、ようやくできたんだ。
どんな武器になったのかなー。
さて、ついたー!
「おーい、ロト君どんな武器ができた?」
「お、来た来た。これが俺の最高傑作!風狼のレイピア!力の要求値は10攻撃力+18そして風属性(小)つき!現状だと最前線にも持ってける性能だよ」
おお、強そう!
あれ?私、力5じゃないっけ?
次レベルアップしたら力に振らなきゃ…
それじゃあ鑑定してみましょうか。
「《鑑定》!」
「うわっ、いきなり叫ぶなよ…」
ごめんねロト君。
さて、鑑定結果は?
風狼のレイピア
装備条件 力10 敏捷10
攻撃力+18
風属性(小)
風狼の力が宿ったレイピア。
製作者により性能が引き出されている。
「どうだった?」
おお、強い!
これを使ったらあのウサギも倒せるかな?
けど、レイピアになったから動きの練習してから挑戦しよう。
ギルドで練習できないかな?
「おーい、聞こえてますかー?うん、自分の世界に入っちゃってるよ…」
武器の性能ですが、高すぎれば教えてください。




