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6. [コンビニ編] 買い物って億劫ですよね…。

働いたら敗けでしょう。


そんな風に思っていた事もありました。


私の場合、この感覚で生きていると、引きこもりになってしまいました。


もう二週間になります。


冷蔵庫も尽き、ポテチも尽き、コークも尽き…。


生きて行ける気がしません。


冷食の偉大さを噛み締めています。


もっと貯めておくんだった。


そう、思えてなりません。


あー、誰か食べ物、プリーズ!


そんな、心境です。




パソコンをパチパチしていると、ネットショッピングサイトは開いているのですが…。


配達圏外にされていました。


なんでも、魔王が住んでいるところらしく、気軽に立ち入りできないんだとか。


魔王とか止めてほしいです。


私の引きこもりにライフをどうしても阻害したいんですね?きっと。




仕方がないので、私は買い物に行くことにしました。


大事な本も忘れません。


魔王がいるなら、ここが襲撃されてもおかしくないですからね。




□□□


ポストの中にあるチラシを頼りに、私は新しくできたらしいコンビニに行きます。


いやー、野原になっても、コンビニってあるんですね…。


誰がやってるんだろうね?


不思議だね?


ここから歩いて30分、自転車で10~15分の距離です。


自転車でいきましょう。


私は、ままチャリに乗って風の中を突っ切っていきます。


どことなく心地よさを感じる風でした。


平坦に均されてしまった道々。


殺風景でした。




そうして見える、コンビニ。


私は泣いていたと思います。


コンビニの偉大さを感じました。


コンビニないと生きてけないです。はい。


看板には、魔王領最前線店とありました。




車はなく。自転車もなく。ましてや、バイクもなく。


当然人影もなく。


やってるのかな?と思っていたら、ポッポさんが私の前を素通りして店内に入っていきました。


ティロリロリローン、ティロリロリーン。


光輝く無機質な蛍光灯。


大々的に置かれているトンジルコンクリート。


本当に豚汁とコンクリート (セメント) のセットで置かれていました。




□□□


トンジルコンクリート

建設を頑張るあなたに!

温かい、心のこもった豚汁を、コンクリート (セメント) に合わせてご提供いたします。


□□□


見なかったことにしましょう。




何はともあれ、コンビニです。


いいですね。


私は持って帰れそうな量をとりあえずまとめ買いすることとしました。


ギフトカード、冷食、ポテチ、コーク、レトルト、チンご飯、お茶、コーヒー、サイダー、ジャンプ、プレイボーイ、抗生物質、…etc.


はっ!


持って帰れるかな?


ポッポさんはそのまま外に出てしまいました。




お会計に持っていったら、可愛い狐耳の女の子が居ました。


「お願いしまーす、後、ファミチキ一つ」


「はい!ファミチキ一つですね、…」


手慣れた女の子。


白金環(しろがねたまき)さんと言うらしいです。


すごく日本名です。


「540円、216円、…」


ピコピコしているお耳が気になります。


「以上で、お会計、一万七百十円です。Tカ…」


「これでお願いします。」


ワホーン、ピロリン

ウィイーン、ウィウィイ…ガチャ。


「…レシートです。」


「…はい。あのさ…」


「…はい?」




「耳、可愛いね」


そう、私が言ったら、


「可愛いなんて…初めて言われました!」


と喜んでました。


良かったです。


私の楽しみが一つ増えました。




店を出て、とりあえずファミチキを食べる私。


チキンにかぶり付く、地ベタリアンの私。


ジャンキーなお味がいいですね。


ポッポが物欲しそうな顔をこちらに向けていました。


お前、共食いにならない?


そう思ったんですが、試しにあげたら、バクバク食べていました。


これ、TubeにUpできそうですね。RECRECと。




それにしても、コンビニ。


これでやっていけるんでしょうか?




□□□


気がついたら、玄関にいました。


あれ?私何やってたんだろう……!そうだ、買い物に……あれ?なんでコンビニ袋が?でも、中身が…ポテチあるよ!


買い物はとりあえず大丈夫そうなんで、引きこもりライフが続けられそうです。


いやー、良かったよ。




「私の物語」


不思議な本です。


ここには何が書かれているんでしょうね?


いいね!と思ったら評価・ブックマークしていただければと思います。


そうすると筆者のMotivationが更にUpします。

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