第93話 ユーナ帰還
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太郎は、先生をお姫様抱っこの状態で、馬車へと向かった。
一方女神様は…………
マリー「シーバ様もうちょっと頑張って。」
マリーは必死で馬車を走らせる。
リーン「ちょっと痛いけど我慢て。」
ニーナ「シーバ様…………。」
ヒトミは必死でシーバを取り押さえていた。
リーンが必死に治療にあたっていた。
シーバ「んーーーーっ!」
ニーナに舌を噛まないように口を押さえられ、リーンとヒトミが暴れる体を押さえつけられ何とか治療をしていたが、やはり膝から下を切り落とさなければならない状態だった。
そこにマリーの前から女神様の姿が見えてきた。
マリー「みんなさん、女神様来わ。」
一瞬、みんなはホッとした。
女神様なら、もしかしてシーバの傷を治してくれるはず。そんな都合的な考え方がみんなにはあった。
マリー「女神様ぁ~~!」
スタッ。
ユーナが馬車に降り立った。
ヒトミ「ユーナ様、シーバ様が……」
リーン「ユーナ様」
ニーナ「シーバ様を見て下さい。」
ガラガラガラガラ
馬車はかなりのスピードで走っていた。
ユーナ「どうしたのじゃ。」
リーン「いきなり敵の攻撃を受けて、シーバ様と先生がっ!」
ユーナ「先生はどうしたのじゃ?」
みんな、黙りこんでいた。
リーン「ユーナ様、それよりシーバ様の傷をなんとか出来ませんか?」
ユーナ「ちょっと見せてみろ。う~ん、これは酷い。膝から下はもうダメだろう。」
ヒトミ「そんな……ユーナ様の力で何とかなりませんか?」
リーン「ダメですか?」
ニーナ「うわっわわわわ!」
ニーナが泣き出した。
マリーも悔し涙を浮かべている。
ところが、ユーナが突然シーバの足に手をかざした。
優しい光がシーバの足を包み込む。
ユーナ「とりあえずの応急処置だ。今ここではれが精一杯じゃ。後はゆっくりと治すから、心配は要らぬのじゃ。ところで先生と太郎?」
ヒトミ「先生はシーバ様や私達を庇って、その場に残りました。先生からの命令なので仕方がなかったんです。敵の攻撃が激しくて、先生の命令がなければ、馬車も壊れ、私達も助からなかったはずです?」
ユーナ「ぬぬぬぬぬっ!どこのドイツか知らんが、わしの友達に手を出した事を後悔させてくれるわ。」
ニーナ「あっ、太郎様がこちらに向かってきます。」
ドタガタトダ
リーン、ヒトミ、ユーナが馬車の後ろに集まり出した。
ユーナ「ニーナ、とこじゃ?」
ニーナ「ホラっ!あそこです。」
ニーナは空を指差した。最初は黒色点ぐらいの大きさだったのが、段々と人の形になり、明かに太郎だとわかってきたが、太郎はおそらく先生を抱き上げながら近づいてくる。
物凄いスピードだ。あっという間馬車に追いつき。
ドタッ。馬車に降り立った。しかし、そこで見た太郎と先生は…………。
ユーナ「太郎…………」
太郎はゆっくりと先生を床に降ろした。
それを見ていたみんなは…………
リーン「えっ?」
ニーナ「先生?」
ヒトミ「…………。」
ユーナ「太郎…………。」
太郎「うっおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
太郎は怒りと悲しみの咆哮をあげていた。
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