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どうして次から次へと異世界に~異世界へ強制転移される太郎~   作者: アドリブコージ
第4章 戦いと出会い
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第91話 その頃…………。その3

お願い。

確認作業はしていますが、誤字脱字等がありましたら、スルーしてお読み下さい。後日、修正や訂正をします。


今回は残酷なシーンが含まれています。

先生とニーナとリーンで、倒れていた女の子2人を、馬車の中に運びこんでいた。


ヒトミやシーバは馬を馬車に取り付けの作業におわれている。

マリーは出発の準備が出来たのか、御者台に乗り込んでいた。先生が2人目の子を馬車に運びこんだ時だった。


ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!


まるで、花火が打ち上げられた音がして、ニーナやリーンはビックリして後ろを、振り向いた。

先生「リーン、ニーナ、早く乗ってっ!」

先生はリーンとニーナに大声で馬車に早く乗るように叫んだ。すると、


ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!


馬車の近くで大きな音と共に、地面が爆発する。


先生は再び、レーダーを確認すると、さっきの速かった1つのマークが、もうすぐ側まで来ていた。


先生「マリー、出発の準備はできたっ?」

マリー「もう少しです。」

シーバ「よし、ヒトミ早く馬車に乗って!」


シーバとヒトミが馬車に乗り込もうとした瞬間。

ズッダダダダダダダダダッ!

まるで機関銃にでも打たれた音がした。

「うわっ!」

馬車には先にヒトミが乗り込んで、シーバが馬車に乗り込もうとした所、突然、足から激しい痛みが走り倒れてしまい、乗り込もうとしていた馬車から落ちてしまった。

シーバ「あっぐぅ。」

痛みが走る足に手をやると、膝から下が千切れそうになっていた。

それを見たマリーやヒトミは恐怖のあまり、体が硬直してしまい、顔も真っ青だ。

先生「シーバっ!」

先生は咄嗟に馬車を飛び降りた。すると、ズッダダダダダダダダダッ!


先生が馬車を飛び降りた瞬間を狙われたようだ!

先生「あっーっ!」

ニーナ・リーン「先生っ!」

二人は叫んだ。

いきなり先生も倒れこんだ。熱い痛みが感じる脇腹を手で押さえそれを見ると、服から血が滲んできていた。

それでもすかさず先生は起き上がり、脇腹を押さえながらシーバの元に歩きだした。


ズッダダダダダダダダダッ!


ドッカーン!ドッカーン!


容赦なく銃撃や砲撃が続く。これはこの武器の存在を知っている先生だから分かる事で、他のみんなは何が何だか分からないでいた。ただ、先生とシーバが音と共に突然怪我をした事しか理解出来なかった。


先生「シーバっ!大丈夫?」

大丈夫ではなかった。シーバの左足の膝から下はもうほとんど原型を留めていなかった。

シーバ「せ、せんせい。」

あのシーバがかなり弱気になっていた。


ズッダダダダダダダダダッ!


「キャーーっ!」

今度は馬車に銃弾を打ち込まれたようだ。

先生は力を絞って、シーバを担ぎ上げ、馬車の中に入れようとしていた。

震えていたマリーとヒトミに先生が叫ぶ。

先生「マリー、ヒトミ早くっ!」

マリーとヒトミは先生の叫ぶ声で我に返り、シーバを馬車の中へ引きずり込んだ。


ズッダダダダダダダダダッ!

ズッガガガガガガガガガッ!


続け様に銃弾を打ち込まれる。そこに馬車に乗り込もうとしていた先生が、撃たれてしまった。

先生「グフッ」

馬車から落ちてしまった。

それを見ていたマリーやヒトミは、


「先生っ!」

馬車から落ちた先生の下半身は血だらになっていた。すると。

先生「マ、マリー。早く馬車を出して。」

マリーの顔は真っ青だ。手に持った手綱はガタガタ震え、何もできないでいた。


ズッガガガガガガガガガッ!

ズッダダダダダダダダダッ!


ドッカーン!ドッカーン!

さっきより激しい銃弾や砲撃が馬車に向かって浴びせられる。

再び、「キャー。」

先生「マリーっ!馬車を早く出すのよ!早く逃げなさい。がふっ」

先生は口から大量の血を吐いた。

先生「早く行きなさい。大丈夫!もうすぐ椿君が帰ってきますから、今は早く逃げて~~っ!」

先生は最後の力を振り絞り、マリーを叱咤した。

マリーはようやく手綱を握り馬車を走り出させた。

ニーナ「先生はっ?」ニーナが叫んだ。しかし、みんな押し黙ったままだ。


ヒトミ「その前に、シーバ様を。」

リーンやニーナはシーバの手当てを始めた。


先生「椿君、早くきてあの子達を守って。」

先生は意識が段々と薄れていく。

ザッ!ドシッ!

1人の鎧を着て、その鎧には似つかわしくない、ライフルや単機関銃などを持った男が先生の側にやってきた。


男「何だぁ~?いい女じゃねぇか。こんないい女なら殺すんじゃなかっな。」

男は先生をイヤらしい目付きで見ながら言った。


男はさらに。

男「これなら、先に投げた馬車にも、女がいるな。おいっ!そうだろう?」


男は先生の撃たれた場所をライフルで突っつきながら話かけた。


先生「アッーーッ!」

あまりの痛みに先生は叫んだ。


男「どうなんだ?早く言えよ!」

先生「ハァッ、ハァッ、そんなの知らないわ。」

先生はなんとか言い返した瞬間、

ダッーーン!銃声が鳴り響き、先生の腕を撃った。

先生「アッグッ!」

先生は痛みに耐えながら撃たれた右腕を左手で押さえた。


男「まぁ、いいや。あの馬車を追えばわかるか。」

男は間髪をいれず、倒れている先生を蹴り飛ばした。


先生「椿君…………。」




いつも読んでいただき、本当にありがとうございます。


いきなりバイオレンスな話です。


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