第82話 修行 その4
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1話、1話は短いと思いますが、今の所最低でも1日に2話以上アップしています。
基本的には、1日に1話なんですが、時間が空いている時は、なるべくアップします。よろしくお願いいたします。
日も暮れてきたので、神様が夕飯の用意をしだした。
香織はビックリ神様の手伝いをするが……………………。
みんながまだ起きる気配が無い。
香織「おじいちゃん、みんななかなか起きないね。」
神様「ほっほっほ。多分、明日の朝まで起きれんじゃろう。」
香織「えっ?じゃあ、なんで私は、起きてるの?」
神様「それは、基本の能力の違いだな。こっちの世界ではサイノウとか呼ばれてたか。」
香織「それ、アーゼストに召喚された時、確か先生が言っていた。で、なんか中に浮く紙の上に手をあてさせられて、色んなサイノウの種類が浮かんでた。」
神様「ほう、それで香織はどんなサイノウが出たんじゃ?」
香織「うん、それがね、私と太郎だけが出なかったの。正確に言うと、太郎が5個ぐらい出て、あとは何個か伏せんだったの。で、私は全部伏せんだったの。それを見た先生が慌てて私と太郎を連れ出し、サイノウの数が多すぎるのと、伏せんで出たことが今までなかったから、先生が何とかしようとしてたら、お兄ちゃんに拐われたの。」
神様「ほっほっほ。それは面白いのぅ。香織、今その時の事と同じ事をしたら、何個かサイノウが出とるはずしじゃ。レベルもたいぶ上がっているからな。」
香織「じゃあ、私はレベルを上げないとサイノウが開花しないって事?」
神様「ふむ、そう言う事じゃ。その時見つからなくて良かったのぅ。」
香織「うん、先生のお陰かな。でも、この世界に連れてきたのは先生だから、ちょっと複雑。」
神様「まぁ、恐らく先生にも事情があったのじゃろう。」
香織「それでも、なんか許せない。どんな事情があっても自分のクラスの子達を連れてくるなんて、考えられない。」
神様「うむ。そうじゃな。でもな、やっぱり一度はちゃんと話を聞いてか判断しなさい。」
香織「あ~、太郎今頃何してるのかなぁ~。心配。」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
太郎「はっ、はっ、ハックション~。誰か噂でもしてるのか?」
ユーナ「今日は私の番でしょう?」
リーン「女神様違います。今日は私の番です。」
マリーダ「リーン様は昨日だったでしょう?」
ニーナ「ムニャムニャ。」
シーバ「こら、ニーナ様勝手に太郎様の膝の上で寝ちゃダメですよ。」
ヒトミ「太郎様~。早く決めて下さい。私もう眠いですよ?」
太郎「って言ったって。誰でもいいから、早く決めて寝なさい!たかが一晩の焚き火と警戒だけなのに。もういい。恨みっこ無しで、一回ジャンケンで決めろ!」
シーバ「太郎様、それは昨日もやりました。みんな、順番を守ろうよ。」
太郎と一晩一緒にいられる。と言う何でもない事で、太郎を取り合っていた。
なんだ、このハーレム野郎は!
この取り合いの場面を、動画に残して香織に見せてやろう!(笑)
香織の気持ちも知らず、今日も太郎を取り合うお姫様達でした。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
香織「このご飯も美味しいね。おじいちゃん。まさかこれも食べたらレベルが勝手に上がるの?」
神様「そうじゃよ。だから一杯お食べ。そうすれば、明日からの修行が楽になるかもな。ほっほっほ。」
香織「まったく、どんな事したらレベルが勝手に上がるご飯なんか作れるねよ。本当、下手なラノベや漫画に出てくる主人公よりチートなんだから。」
神様「とにかく、一杯食べて、すぐに寝なさい。」
香織「は~い。でも、おじいちゃんの作るご飯を食べた後は、物凄く睡魔に襲われるんだよね。あっ、そうか。ご飯を食べるのが修行なんだね。」
神様「香織は鋭いのぅ~。」
こうして夜も深まり、神様も香織も寝てしまうのだった。
楽な修行でいいね。
いつもお読み頂き、本当にありがとうございます。
いつも、色んな方が読んでいるかな?と重いながら書いています。
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