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どうして次から次へと異世界に~異世界へ強制転移される太郎~   作者: アドリブコージ
第1章 異世界強制転移
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第8話 共学?……なだけに驚愕!

2018年5月7日、本文の加筆と誤字脱字の修正をしました。


物語もだいぶ分かりやすくなったと思います。

杉本先生はすかさず香織の紙も見に行った。嫌な予感でも働いたのだろうか。


そして、太郎の紙を見た時より驚愕していた。


「何も書かれていないわ。いや、これか何か特別な力が追加でもされるのかしら?」


そんな感じに話しているように見えた。見えた?


先生はすかさず二人の紙を取り上げ、そして太郎と香織に

「二人とも私についてきてください。」


俺と香織は、紙に出た内容の事だとすぐに分かり、取りあえず先生のあとについていく。


当然、クラスメイト達は何だろう?と思う。


そして、俺と香織は何も言わずに先生についていき、別の部屋のドアを開けて中に入って行く。


俺と香織はそのままの先生の後に続いて、部屋中に入っていく。


入ってた部屋の中には、小さなテーブルとイスが4つあり、先生にイスに座るように言われる。


俺達は、そのまま素直にイスに座り、先生は反対側のイスに座りさっき先生が取り上げた紙をテーブルに置いた。でも置いた紙は先程と一緒でテーブルから少し浮いた状態だった。

先生はかまわずその紙の上に手を叩く。紙はそれでも浮いている。


そして先生から信じられない事を言う。しかし、これはこの世界での話であって、俺達にはいまいちよく分からない。


「椿くん、三ヶ日さん、この事について話したいことと聞きたいことがあります。」


「まず、話からです。本来異世界から召喚された場合、特別な力……我々はサイノウと言っています。普通は1~2、多い人は3個の時もあるみたいですが、椿君と三ヶ日さんには、信じられない程のサイノウを持ってこちらの世界にこられたみたいです。しかも、これだけ何も書かれていないのは初めてだと思います。私は今回初めて召喚儀式をしたので、過去の例から照らし合わせてもおかしいと思います。」


「先生、僕達にそんな事言われても分からないし、それより……話せる。」


「まず、椿君ですがこのサイノウの多さ、普段学校で成績や身体能力など、何か色々隠していたみたいですね。本来サイノウはその個人が持つ力がサイノウとして表れます。この数には驚きです。椿君、あなたは一体………」


やべ、バレたか?


「あと、二人に共通して表示されていない部分があります。これも過去の例からすれば、多分初めての事でしょう。」


「私が考えるには、二人には共通した事があります。…………今日現れた勇者です。」


「三ヶ日さん、確か勇者の事を知ってるような事を言ってましたね?」


「…………は、はい。」


「大事な事です。ちゃんと話しをしてもらえますか?」


「…………そ、それはできません。」


「くっ、香織!」


「椿君、大きな声を出さないで下さい。この事にはまだ、先生しか知らない事なので、まだ、国王をはじめ、他の人には知られたくないのです。」


「先生、どう言う事ですか?」


「信じてもらうと思って言う訳ではありませんが、私は 少しの間でしたが、みなさんのクラスの担任をして良かったな。と思ってるのです。そしてまで担任としての気持ちがあるので、生徒達をなるべく危険な目に合わせたくないのです。勝手に召喚していまさらですけど……。

それと、三ヶ日さん、あのたのは今は表示されていませんが、それはその内に顕現するでしょう。しかも、恐ろしい力が。」


「先生、僕達これからどうなるのですか?」


「勇者や英雄、魔王と戦う為に、色々な国の軍を率いて勇者や英雄、魔族や魔王を討伐してもらう事になってます。」


「さ、さっき危険な目に合わせたくない事を言ってたじゃないですか?討伐って、要は勇者や英雄、魔王を殺せって事ですよね?そして、討伐する側の僕達も殺される事もあるって事ですよね?」


「………………そうなります。」


「ふざけるなァ!!僕達に人殺しをヤレって言うのか!」


「椿君。静かにして下さい。」


頭に血がのぼってしまった太郎はとまらない。そして、


「香織!勇者の事知ってるだから早く話しをしろ!」


香織はビクついて体を縮みこませて、少し泣きながら震えている。


「椿君っ!」

バシッとした音がし、太郎の顔が少し傾き、頬が少し赤くなっていた。


「少しは頭冷えましたか?」


太郎はハッとなり香織の方を向く。


泣きながら体を小いさく丸めている香織を見て、初めて香織を泣かせてしまった事に気づく。


太郎は香織に近づきしゃがむと、香織が顔を下に向けたまま声を殺して大泣きしていた。

太郎はこんな顔をして泣く香織を初めて見た。こんな状況なのに、八つ当たりみたく怒鳴ってしまった事に太郎はひどく落ち込む。


しかし、香織がここまで大泣きしている理由は太郎が怒鳴っただけではなかった。


(太郎、先生ごめんなさい。勇者の事だけは絶対に話せないのです。もしかしたら私のせいなのかも…………。太郎ごめんね、本当にごめんね。)




これはなにかフラグっぽい。しかしこのことは、香織には絶対の秘密だ。


しかし、先生や太郎は香織の本当の真実をまだ知ることができないでいた。



「ガシャーーーーン!タッン!ダンダンダン、ガシャガシャ!」

いきなりとびらが強引に開けて、騎士団が入ってきた。


例の宮廷魔導師がいた。


「スーギー、これはどう言う事ですか?場合によっては拘束させていただきますが。」


突然の事で、3人とも言葉もでない。


突然、反対側のガラス窓から

「ガッシャァーーン!」

と今度は窓からガラスを割りながら人が入ってきた。


勇者だ!


勇者が香織に語りかける。

「香織、だいぶ困ってるみたいだな。」


まるで子犬を拾い上げるように軽々と香織を抱え。


「香織はこんな所にいたくないってさ。」

そう言いながら香織を抱き抱える。


「じゃあ、香織行こうか。」

勇者がそう言うと、入ってきた窓から一瞬のうちに消えていた。


今起きている事全て信じられなく、勇者が香織をあっさり持ち去った、いや誘拐してしまったのだ。


太郎も先生も騎士団も驚愕する。まさか、勇者が香織を誘拐するなんて微塵も思ってなかったからだ。


太郎が一番に我にかえり、窓に駆け寄る。そして外を慌てて見ると、そこは黒い闇夜があり、段々と小さくなっていく。外は普通の田園風景と山々が広がっているだけだった。


「な、香織は?……今のは……」


勇者も香織もいなかった。


太郎の後ろににいる、先生や魔導師と騎士団も唖然としていた。










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