第74話 香織と古代竜の仲
勇者が目を覚ました。
そこは、古代竜の背中にで、まだ空を飛んでいた。
辺りを見回して、アンや香織が無事なのを確認してから、古代竜に話しかける。
「いつ頃つく予定なをだ?」
「ん?目が覚めたか。もうすぐだ。」
勇者と古代竜が話をしている時に、アンも目がさめたようだ。
「アン、大丈夫か?」
「私は、大丈夫。香織はまだ眠ったままだね。」
暫く、空を飛んでいると、眼下に湖が広がった場所に出た。
しかし、湖と言うより、海みたいに広い。
「こんな大きな湖なんか、俺は知らないしぞ。アン、知っているか?」
「いや、私も知らない。」
「黒の古代竜、ここはどこなんだ。」
「あとでわかる。香織が起きた時に、一緒に説明する。」
暫くすると、古代竜達は湖の近くにある、小さな建物の側に着陸した。
その振動で香織が目を覚ます。
「ここは?」
「香織、大丈夫か?」
「えっと、誰でしたっけ?」
「香織、着いたぞ。おりていいぞ。」
「え?誰?」
「香織、安心しろ。アンも一緒だからな。」
「まぁ、あとは怖いドラゴン様達ですけどね。」
「ドラゴン?」
3人は黒の古代竜から飛び降りた。
香織は他の古代竜達を見つめる。
「黒ちゃん?」
「あ~久しぶりだな香織。」
「金ちゃん、銀ちゃん、白ちゃん、青ちゃん?」
「香織、元気にしてたか?」
「香織、本当に久しぶりだな。」
「金ちゃん、銀ちゃん。」
「あれから、1年もたっていないのに、凄く懐かしの、香織」
「あのときは悪かったな。」
「ううん、いいの。白ちゃん、青ちゃん。」
「香織の無事な姿が見れて、本当に良かったよ。」
「黒ちゃん、ありがとう。」
勇者とアンは驚きを通り過ごして、言葉が出ない。
「みんな、あの時私を助けてくれて本当にありがとう。また、みんなに会えるとは思ってもいなかった。みんな、本当にありがとうね。うぇ~ん。」
香織が泣き止むまで、30分くらいたっただろうか?
勇者がたまらず、
「香織、ここにいる古代竜とは知り合いなのか?」
「違います。私の命の恩人です。」
香織にスーパーな見方がついたようだ。
いつも読んで頂き、本当にありがとうございます。
第3章に入ってから、ギャグが一切ありません。多分……




