第71話 太郎対影
誤字脱字など、一応確認していますが、見つけた場合、スルーでお読み下さい。
さて、ユーナは当分戻らないだろうし、かといってこの先の国はヤバすぎる相手だ。転移門の場所もわからないまま、ユーナ抜きでは進むのは危険だ。
「でも、いつ帰ってくるか検討もつかないし。」
「椿君が女神様を、馬車の素とに放り出したのに、随分な話ね。」
「でも、ユーナは女神様だからもしもの時は何とかなるかもだけど、僕たちが人間は、何かあったら簡単にしんじゃうよ。?」
シーバ「確かに。太郎様の話にも一利ありますね。」
ヒトミ「でも、やっぱりあのやり方は酷いと思うよ?」
マリー「太郎様、そろそろ野宿や夕飯の準備をしませんか?」
「そうだな。ちょっと待って。」
ニーナ「でも、初めて見たけどあの影ってなんなんだろうね?」
「えっ?だからユーナの元カレ?でストーカー?で影って怖いっ!」
「あっ、マリー、その先に小川があるからその辺りで夕飯にしよう。」
シーバ「でも、ここ2週間、村も街もみかけませんね。」
「確かに、ちょっと不思議ね。道はちゃんとあるのにね。」
「まあ、まだ食料は大丈夫だけど、もうすぐにドリーンだからね。いや、もうドリーン帝国領なのか?」
「ねぇ、椿君。あれ何かな?」
ん?今までの来た道から、土煙が。
「ま、まさか?」
ヒトミ「でも、あれは人影みたいだよ?」
シーバ「あれ、女神様じゃないかしら?」
みんな「えっ?女神様?」
「って、誰だっけ?」
「ユーナ様の事よ。椿君。」
「でも、あれユーナに見えないよ?」
みんな「ん?影、影、影。」
ヒトミ「何でまだ一緒に?話し合いは?」
もう、疲れた。あんなのを毎回相手にしていたら、こっちに被害が出そうだ。
「もう、関係ない。あの影を消してやる!」
(椿様君が、本気で怒ったーーっ!)
太郎、ユーナと影の間に瞬間移動で割って入る。その時、全力の殺気と気合いを影に向けて放つ。影が一瞬怯む。太郎、それを逃がさず、影を掴む。
みんな「はっ?影って捕まえらるものだっけ?」
太郎掴んだ影を殴る。蹴る。投げ飛ばす。
影がビクビク震えているように見える。(見えた?)
太郎はそこから容赦ない攻撃が再開された。殴る。殴る。殴る。蹴る。蹴る。蹴る。殴る。殴る。…………。
あまりにも酷い仕打ちに、みんも顔をひそめ……なかった。影にいくら殴っても蹴っても、見た目は全然変わらないから。ただ、太郎の殺気と、気迫に押され、影が段々小さくなったいく。そして
最後は、「ポンッ」て音と共に、消滅してしまった。
みんな、唖然としていた。
ユーナも唖然としていた。
戦いに完勝した太郎は、額の汗を拭い、みんなの所に戻ってきた。
汚物まみれの女神様が、太郎に涙を流しながら近寄ってきた。それを見た太郎は、近くの小川に、女神様を投げ入れた。
太郎は考えた。…………女神様ってなんだっけ?
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