謎の人物登場?
三人の話は続いた。
「私は………私達は…………」
「マリーダ、この先の話は私がするから少し休んで。」
魔王セーラがマリーダをソファーに座らせた。
「マリーダは大丈夫か?」
セーラが俺を睨んだ。
「大丈夫なわけないでしょう!私達がどれだけ酷い事をされたと思ってるのよ!それを無理やり聞き出すなんて…………太郎、あんた一体何が目的で私達の知られたくない過去を………前世の話をさせる訳?」
「最初に話をしたよな?今、この状態を何とかしたいから、三人の話を聞いて原因を探してるって。」
「なんで私達三人が原因みたいな事を言ってるの?」
「それは………普通ありえないだろう?貴族の娘マリー、王女マリーダ、魔王セーラ。それに三人共地球からの転生者でしかも、日本人で三人で幼馴染みとくれば何かあると思うよな普通は。だから、話をして欲しいんだ。」
「だ、だからって私達の転生前の話は全然関係ないでしょう?それよりも、この異世界に転生してからの話しって言うならまだわかるけど………。」
「………………いや、どっちかって言うと俺は前世に関しての方が今回の流行り病の原因だと思ってる。」
「なんでそんな事言いきれるの?」
太郎は三人をそれぞれの顔を見渡し……………
「だって、三人共地球のしかも日本人でおまけに幼馴染みなんだろう?まだ話しの続きを聞いていないけど、おそらく三人共同じ時期に殺されたか事故あるいは病気で同じ時期に死んだんじゃないかな?じゃないと、また同じ年で再開でないと思ったんだ。」
「そ、そうよ。私達三人は同じ時間に死んだのよ。」
やはり。と太郎は思った。
「しかも、三人共病気で死んだんじゃないか?まぁ、でも普通ならあんな話しを聞いていたら殺されたって思うけど、俺は三人共病死だと思ってる。そうだろう?」
三人は絶句していた。
「しかし、今その話は後にしようか。」
ズッガガッーーーーーーン!!
いきなり魔王城の壁が爆発する。
「な、なに?」
「くっ!」
「イヤッ!」
「はぁ~、こいつは一体なんなんだ?」
爆発した壁から太陽の光が差し込み、そこには人が立っていた。
「マリーダ、セーラ。マリー三人共俺の後ろに隠れろっ!」
太郎の大きな声にビックリした三人は慌て太郎の方に移動した。
何がなんだかわからない三人。
突然表れた謎の人物。
太郎に真実を突きつかれていた真実。
「来たか。」
太郎はこの人物が来ることを知っていたようだ。
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