三人揃い踏み。
マリー・フォン・オースチン
魔王セーラの部屋に入ってきた二人の美少女のうち一人は行方不明になっていた伯爵の娘マリーだった。
(なぜ彼女がここに。いやむしろもう一人と一緒にいる娘は誰だ?)
カラカラ。
魔王セーラが吹き飛んだ穴の開いた壁から音がする。
「いてて。太郎私を殺す気なの?」
太郎はそれなりの力を放ったつもりだったが、さすが魔王セーラ。たいしたキズを負わずに部屋に戻ってきた。
しかし、さすがに太郎の攻撃を受けて無傷とはいかなかった。……………魔王セーラが着ていた服が。
「あら、二人とも来ちゃったのね。」
「当たり前よ。あんな大きな振動と音が貴女の部屋から聞こえてきたのだから。それより大丈夫なの?」
太郎の知らないもう一人の美少女が魔王セーラに話をかけた。
「これくらい何ともないわ。……………ひゃあ!」
魔王セーラは今自分がどんな状態なのかを把握したようだ。
太郎の攻撃を受けて体は大丈夫でもさすがに着ていた服や下着は吹き飛んだようだ。
「ひゃあ!」
慌てて体を隠す魔王セーラ。
あれだけ誘惑をしてきて今さら感があった太郎はため息をついた。
「はぁ。」
太郎はアイテムボックスに入っていた自分の服を取り出し、魔王セーラに投げつけた。
「ほれ。これでも着てろ。」
「あ、ありがとう。」
顔を真っ赤にする魔王セーラ。
「イチャイチャしているところ悪いんだけど、この状況を説明して欲しいのだけど。」
知らない美少女がイラつきながら魔王セーラに話を聞く。
「い、イチャイチャなんてしていないんだから!」
顔を真っ赤にした魔王セーラが慌てて答える。
それを見ていた太郎はため息混じりに魔王セーラに話を聞く。
「セーラ、お前は一体何がしたいんだ?それからそこにいる二人は誰なんだ?」
太郎は二人の事を美少女とは言わない。なぜかわからないが、悔しいから。言ってしまったら負けだと関しているようだ。
「ふ、二人はその………」
魔王セーラがどもる。
「一人は伯爵の娘、確かマリーだったよな?お前には聞きたいことが山ほどある。後で無理矢理にでも聞き出すから覚悟しておけ!」
するとマリーは両手を体で抱き締めて、もう一人の美少女の後ろに隠れた。
「私に何をするつもり。まさか…………」
マリーは魔王セーラの方を向く、
一応太郎が貸したパーカーを着てはいるが、その前は太郎からの攻撃で服はぶっ飛び素っ裸だった。
自分も素っ裸にされるのでは?と思ったマリーは……………。
「わ、私に手を出したらお父様も王女様も許さないんだから。」
何かを勘違いしているマリー。
「それより、もう一人は誰なんだ。」
すると、きれいなカーテシーンを決めるもう一人の美少女。
「初めまして、太郎様。私はガンダ王国の第一王女のマリーダ・ガンダです。」
太郎はなんとなくわかっていたようで、軽い溜め息をつく。
「はぁ、まぁいいや。とりあえず三人ともそこのソファーに座ってくれ。」
魔王セーラと王女マリーダが目配せをする。
渋々といった感じでソファーに座る三人。
「じゃあ、話を一人一人聞いていこうか?」
太郎は突然あらわれた王女マリーダと行方不明になっていた伯爵の娘マリーがなぜ魔族の国にいるのかが最初は不思議だったが、魔族セーラとのやり取りを聞いて、前からの知り合いなんだと解釈した。
「じゃあ、まずセーラお前からだ。」
一瞬体をビクッと震わせる魔王セーラ。
太郎は魔王セーラにたいしてかなりの殺気を向けた。
「セーラ、お前のその呪いに近い病気のせいでこの世界は大変な事になってるって自覚ある?」
太郎は殺気を込めつつ語気を荒立てた。
「は、はい。」
今にも消え入りそうな声で答える魔王セーラ。魔王セーラ。大事な事だから二回言いました。
さて、この後の三人は……………
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
誤字脱字が多く、読みにくくなっていてすみません。
まったく成長しなくて自分にがっかりです。




