魔王セーラ敗れる。(何の勝負に?)
「はぁ、はぁ、ぐっ!」
なんだろう?太郎の場合、悶絶しているように見えない?
発している声が、まるで魔物と戦っているように聞こえる。まぁ、実際魔物じゃなく、魔王だけなんだが。
(ふふふふ。もう少しで太郎はワ・タ・シの物。)
・・・・・・この人本当に魔王なのだろうか?
しばらく、こんなやり取りを10分程続けていた二人。
(な、なかなかしぶといですわ。太郎は本当に童貞なの?)
・・・・それどこ情報ですか?
太郎の実年齢は30歳を越えているはず。なので、もし本当に太郎が童貞だったら…………彼は魔法使いになっているはず。……………あれ?もう太郎は魔法使いか!
こんなくだらないやり取りをしていると、だろうから眩いばさりの白い光が体から発せられた。………………勘違いしないで下さいね。白い光ですから。
「キャアーーーーーーーッ!!」
ドッガッーーー!
カラカラ。
その瞬間、魔王セーラが吹き飛び壁にぶつかりそまま壁を突き抜けた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。」
太郎は行きも絶え絶えにゆっくりと立ち上がり、小太郎をパンツの中にしまいチャックをゆっくりと上げた。
「チッ!」
元気な小太郎がチャックにちっとだけ挟まったようだ。…………痛そう。
すぐさま小太郎に回復魔法かけて、服装を直した。
「ったく、なんんだ?」
太郎は今だふらつく頭に考えが追い付かず、近くにあった椅子に座り、今度は体全体に状態異常回復魔法と回復魔法をかける。
「ふっーーー。」
やっと落ち着いた太郎は魔王セーラが突き抜けていった壁を見る。
「あの魔王バカじゃねえか?自分が呪いにかかって、命が危ないっていうのに、なんで今色仕掛けする必要があるんだ?」
確かに、太郎は基本無償で回復する予定だった。いや、魔王もそれを知っていたはずなのになぜ?
すると、部屋の扉が突然開いた。
「やっぱり、セーラには無理だったようね。」
突然二人の美少女が入ってきた。
太郎は驚いた。ここは魔族の国なのに、人間族の美少女が二人平然とセーラの名前を…………さらに、二人のうち一人は太郎は知っている人物だった。
「なぜ、ここにいる?」
太郎は立ち上がり、二人の美少女に容赦ない殺気を二人に向けた。
その一人は、あの行方不明になっていた領主の娘だった。
だけど太郎さん。そんな殺気を普通の人間に向けたら死でしまいますよ?
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
前話も誤字が多くてすみません。




