第5話 10年間
2018年5月7日、誤字脱字の修正をしました。それから、物語の話をや登場人物のセリフなども少し変更しました。
だいぶ読みやすくなったと思います。
朝からジェットコースターのように、次から次にスゴい事が起こっていく。
(今、僕達が乗っているジェットコースターは元の世界とは違って、下手したら命の保証がないと思う世界にいる。勇者に英雄そして異世界。)
「先ほど言いましたが、勇者の事は日本人だと思われます。それ以外なにも分かっていません。英雄はこの世界の国セリーヌ国の第一王女アン・セリーヌです。間違えてしまいました、元第一王女です。」
「勇者がなぜ日本人なのかは、先ほど見てわかる通り、日本人顔で黒髪の色、黒の瞳の色、そして日本語を話せる。それ以外の言語が話せません。しかし勇者の名前もわからない、なぜこの世界で勇者なのか、どうやってこの世界に来たのか、何も分かってません。」
「そして、英雄のアン・セリーヌ元第一王女はこの世界のセリーヌ国の第一王女でした。アン元王女が15才の時に突然セリーヌ国の神殿の巫女に神託が下り、なぜか英雄になると神託が下りました。この神託はまったく理解できませんでた。」
(((((もうどこから突っ込んでいいかわからない。)))))
「それでも、アン元王女は英雄になっても何も変わりはませんでした。しかし、アン元王女が18才の時、突然アン元王女の前に勇者がやってきます。と同時に、世界中の神殿にいる巫女に彼が勇者だと神託が下りてきました。でもその時の勇者は体じゅうボロボロで意識もなく酷い状態だったのです。」
(((((校長先生かよ、話し長い)))))
しかし太郎と香織は他のクラスメートと違い真剣に杉本先生……スーギー・モットーの話しを聞いていた。
(勇者と香織の関係が死ぬ程気になる。頭の中で色々な事を考えてしまう。しかも勇者と知り合いとか、絶対おかしい。いや、怪しい。)
「アン元王女は、目の前に突然あらわれた傷だらけの勇者を助けたのです。勇者は意識を取り戻すまで2ヶ月ほどかかる重症だったそうです。ただ、なぜここまでのケガを追い、どのように異世界からアン王女の前に来たのかは勇者自身もわかりませんでした。意識が回復してから、意思の疎通をはかりましたが、当然ですが言葉がまったく通じませんでした。勇者は色々な形で自分がいた場所、たとえば世界の地図を書いてみて、日本の場所を教えたり、どんな生活だったか、どんな文化でどれぐらい文明が発達してるかを、紙に書いたり、手や体を使って説明したり、とにかく当時の学者はもみろん、神官や巫女、各国の王族、僧侶や錬金術師や鍛治師などあらゆる分野で色々大変だったそうです。」
(((((何が大変だったの?)))))
「そして、勇者はセリーヌ国にそのまま世話になり、アン王女と恋人になり、次のセリーヌ国の王とみんなから祝福されていました。」
(((((…………ふう~ん)))))
「それから、10年……」
(((((10年前の話しが今終わった。)))))
「二人は結婚まで至りませんでした。
二人は納得した上で別れたそうですが、これにはセリーヌ国王がかなりお怒りになり、勇者に対して信じられない事を言い出しまし。」
(((((勇者の名前とかは?)))))
(で?そこで香織とどう繋がる。)
「セリーヌ国王は勇者に対して第一王女をもて遊んだ事、死にかけてた勇者を献身的に助け、10年間王宮で家族、いえ息子同様に生活したのに勇者からあっさり(10年間おせわになりました。それでは。)と国王につげセリーヌ国からいなくなったのです。
ここで話しが戻りますが、国王は勇者に対して即刻死刑を告げ、セリーヌ国内はもちろんセリーヌ国に関係のある国々に勇者の手配書がまわり、勇者を探していました。」
(((((なぜ、さっきここにた?))))
「そして、その事アン元王女が知り、国王に内緒で勇者にその事告げたのです。
しかし国王が密かにアン元王女が勇者にその事を話す可能性があると思い、アン元王女に対して24時間常に監視をしていたので直ぐにわかってしまい、アン元王女に対しても国王はかなりお怒りになって王族との縁を切れられ、おまけに犯罪奴隷に落ちそうになったそうです。」
(先生、詳しすぎる。なぜ?)
太郎は先生の話しから、香織と勇者がまだ全然繋る感じがしないと思いながら聞いていた。それにしても、先生の話しは当事者のような話しぶりだ。
(((((それで、別れたはずの二人がまだ一緒にいる訳は?。)))))
「それを知った勇者が、勇者の力を使ってアン元王女を助けたのです。今は二人とも世界中で指名手配犯です。」
(((((もう、終わりかな?)))))
「それから二人は世界中を逃げるように、ある事をしていきました。」
(((((まだ続く!私達の転移の話しとかどこに?))))
そして、太郎が……