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どうして次から次へと異世界に~異世界へ強制転移される太郎~   作者: アドリブコージ
新たなる旅立ち
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再び登場!残念ドラゴン。



瞬間移動で消えてしまった太郎。


「さ。さぁ、我々も速く行動しましょう。1人私達に一緒についてきてください。」


「あ、じゃあ僕が。」


「よろしくお願いします。早速ですが、同胞の方かだがいらっしゃる所をご存知ですか?知っていればまずそこに行きましょう。」


「まずですね、商業区に…………」


とりあえず、このガンダ王国にいる魔族を集る事に全力で捜索が始まった。魔族の人々には現状を報告しガンダ王国と魔族の国は、太郎1人の力によって協力関係を結ぶ事となり、人間国と魔族の国の争いをやめる方向に進んでいる事を知らせ、さらに魔王を助ける為に太郎自ら治療をするために魔族の国に行った事、そしてこの国は今、魔族に対して敵対していない事、または魔族に対して協力する事などを説明をし、一旦魔族には集まってもらう事を説明して回った。




そして、太郎は…………



シュン。と音が聞こえてきそうなな感じでガンダ王国から少し離れた森に来ていた。


「グゥゥゥゥオォォォォ。グッガァァァァァ。」


太郎の前でかなり大きなドラゴンがイビキをかきながら眠っていた。

こんなドラゴンが突然街や国等にあらわれたならば、1日も持たずして灰になるのが確実な天災級のドラゴンであった。


ちなみに、太郎なら数秒で灰にする事ができる神災級の存在なのは秘密だった。


その天災級のドラゴンを目の前にし、太郎は…………


「おい、起きろ!緊急事態なんだ。」


太郎はそのドラゴンに対して話しかけた。


「………チッ、ドラゴンってのよく寝るのは本当の話なんだな。てっきりアニメやラノベなんかの作り話だと思ってたよ。」


ちょっとイラついていた太郎。


「おい!スターシア!いい加減に起きろ!殺されてぇのか?」


太郎はドラゴンに対して最大級の威圧を放った。

その威圧に気がついたドラゴン事スターシアは体をビクつかせ、慌て起きて空に飛び出そうとしていた。

それに対して太郎はスターシアの頭にゲンコツを一発放った。


「ギャン!」


まるで犬のような鳴き声をはなち、地面に叩きつけられた。

スターシアは一体何が起きたのかがわからず、目に泪を浮かべながら慌て起きた。


「な、何者だ!」


「俺だよ。何寝ぼけてるんだ。」


「………えっ?」


スターシアは目の前に太郎がいることにやっと気がつき、冷静になった。なったが、頭が痛かった。


「太郎か。何で頭を殴るのだ。痛いではないか。」


普通、人間がドラゴンに対して素手でダメージを負わす事はできない。……………太郎を除いては。


「緊急事態だ。今から魔族の国に行って、病気で死にそうな魔王を助けに行くぞ。」


「なんでいきなり魔王の話が……………。」


「時間がないんだ。魔族の国まで飛んで連れてってくれるよな?」


「いや、太郎の頼みなら断るなんてできるわけないよね。太郎を知っていれば、普通は。」


「そうか。で、ちょっと聞きたいだが、魔族の国の場所って知ってるか?」


「もちろん!私が何千年も生きてると思っているの?」


「へぇ~、スターシアってそんな年齢なんだ。」


「そうよ。私は………って、女性に年齢を聞くなんて失礼だわ。」


「いや、お前から暴露したんだよな?まぁいいや。それよりすぐに魔族の国まで連れてってくれ。」


「なんだかよくわからないけど、わかりました。じゃあ背中に乗って。」


「あ、それから一旦俺を連れていった国に寄ってくれ。1人の魔族を連れて行くから。」


「はいはい、わかりました。」


「はい。は一回でいい。」


「は~い、了解!」


太郎はとりあえずスターシアの背中に乗り、ガンダ王国に寄り道してから魔族の国に行く予定だ。…………予定は未定であり決定ではないが。

なにせ、魔族の国まではかなり遠い道のりだから、何がおこるかわからない。わからないが、太郎(神災級)とスターシア(天災級)がいれば問題はない。


背中に乗った太郎を確認したスターシアは翼を羽ばたかせ、飛び立った。


「スターシア!どころでこからだと魔族の国までどれぐらい時間がかかる?」


「ん?そうだね……………全力で飛べば30分位かな。」


「ちかっ!魔族の国、ちかっ!馬車で1ヶ月ってのどれぐらいの速度だよ。あと、スターシアお前の速さってどれぐらいまで出せるんだよ?」


「この前は軽く飛んだから、全力ならマッハ20ぐらいかな?」


「マッハ20ってどっかの黄色い先生と一緒?」


「太郎、さっき連れてきた近くの国に着いたよ。」


「さすがに早いな。俺は今ちょっとだけお前の事が…………」


「えっ!私の事好きになったの?」


「いや、ちょっとだけスゲェなぁ~って思っただけなんだが…………今のお前の発言で取り消す事にした。」


「ひ、酷い!」


そんなやり取りをしながらスターシアは城壁の近くに降り立った。


案の定、衛兵や騎士団がまた集まっていた。


「あれだけ言ったはずなのに。」


太郎は少しゲンナリとした。




最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。


いつもよりほんのちょっとだけ長く書きました。ほんのちょっとだけ……………。




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