冒険者太郎の話は…………。
「俺はAランクの冒険者太郎だ。今この世界は大変な危機に陥っている。その事実の話とこの国が他の国と連携を取って対応する事を必要としたから話に来た。」
ザワザワ、ザワザワ。
周りの貴族や大臣達がザワつきはじめた。
すると国王の近くにいた1人の初老が言葉を発した。
「私はこの国の宰相を努めているガーラと言う。冒険者太郎が言う事をすぐには信じられませんな。下手をすると国家転覆罪や反逆罪の罪に囚われると分かってて言ってますか?」
国王は黙って話を聞いている。
「国王反逆罪だろが、転覆罪だろが俺には関係ない。だが、この世界の危機が訪れようとしているのを、見過ごす事ができなかったから話に来たまでだ。お前らが滅亡する道を選ぶなら、勝ってにしろ。俺は俺で別の世界に逃げるだけだ。」
「なんと不敬な!」
「こやつを早く捕まえろ!」
「世界が滅亡するだと?笑わせるな!」
ワイワイ、ガヤガヤ。
「おいっ!太郎!もう少し言い方を考えろ!本当に捕まって不味いことになるぞ!」
(ギルマスが必死に何かを訴えているが俺には関係ない。)
すると国王が口を開いた。
「お主は今、別の世界に逃げると言ったな。一体お主は何者だ。」
「俺はこの世界ではただの冒険者だ。他の何者でもない。」
すると宰相が…………
「それでは冒険者の太郎殿。どうしてこの世界が滅亡するとわかったのですかな?詳しく聞かせて頂きたい。」
「わかった。始めに言っておくが、俺は純粋な人間だ。それを最初に言っておく。」
「わかりました。では話していただきましょう。」
太郎は頷いた。
「この世界は大きく別けて人間族と魔族に別れていると聞いた。しかも、長年の敵対していることも。」
「確かに人間族は………これはエルフやドワーフなども含みみすが、魔族とは長年敵対しています。」
「その魔族が人間の住む国にかなりの数がいることを知っているか?」
「な、何だと!」
国王がいきなり玉座から立ち上がり、大声を上げた。
すると太郎は内心で(やっぱりか。)と思った。
「それはまことか?嘘なら罪に囚われるぞ!」
「いや、本当だ。ただその理由が複雑なんだ。」
「話していただけますか?」
宰相は国王に玉座に座らせ、太郎に話の続きを求めた。
「実は魔族の国で原因不明な流行り病が猛威を振るっている。話を聞いたら、国の人口の半分がその病によって亡くなっているそうだ。」
謁見の間にいた国王をはじめ、全身が言葉を失い驚いていた。
(これゃダメだな。魔族と戦争しているのになんの情報も掴んでいない。)
太郎はこのような国が他にも沢山あるようだと、この世界は滅ぶかな?と思った。
それと同時に、早く別の世界に逃げるか、と。
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。
先日、1人の方から沢山の誤字脱字の修正をしてもらいました。
本当にありがとうございます。
それと同時に、かなり落ち込みましたが。(笑
でも、真剣に読んで頂いたからだと思ってます。




